映画『僕等がいた』

映画『僕等がいた』 評論

映画『僕等がいた』視聴。

前後篇ともイッキ見です。
高校2年の釧路での前篇と、大学生活をほぼ飛ばして社会人生活を送る東京での後篇。
人生のある期間を切り取るにはこれくらいの分数(ほぼ2時間✕2)は必要だよな、と再確認させられました。
本作に比べると『』とか『弥生、三月』は明らかに尺が短すぎました。

2012年の映画で、原作は2002年から2012年まで連載されていた漫画とのことです。
すでに高校生でも携帯を普通に持っている時代ではありますが、まだガラケーです。
iモードメールでもやりとりはしていますが、恋人同士であろうと友人関係であろうと、通話の優先順位が高めに来ている感じです。
そういえばそうだったよな、とコミュニケーションの取り方が、スマホ以前と以降ではまったく違うことにあらためて気付かされるなど。
でも、主人公の持っているガラケーが、時代の割に少し新しすぎるような気がするんですよね。
自分もドコモの折りたたみのやつ持っていたので。

まあ、そんなツッコミをしだすとキリがなく、吉高由里子生田斗真も、当時すでに高校生をやらせるには厳しい歳ですよね、とかいうことにもなりますしね。
でも、作品として前篇はあくまでも前フリだと理解するなら、まったく違和感はありません。

釧路の広々とした風景で、皆大きく育ったのです。

特に高岡蒼甫
真面目で一途なところは、真っ直ぐすぎるがゆえに、すでに俳優業を辞めてしまった彼自身の人生にも重ね合わせて見てしまいます。
生田斗真吉高由里子本仮屋ユイカといった面々に並んで起用されているわけで、当時の彼の扱いはここに割って入るレベルだったのだな、と思うとやりきれないものもあります。
なにせ、本作では柄本佑くんがチョイ役ですからね。
本来なら彼は朝ドラ・大河に育つ逸材だったのかもしれません。

物語としては、身近に病と死がありすぎ。
だから現実感がないといえばないのですが、そこで取り残された者たちの苦悩・葛藤は十分に描かれています。
だからこそ高校生が背負うには重すぎる感もありますが、そういう設定でなければ話が重くなりすぎちゃうよね、というのもあります。
チャラい風貌の生田くんで救われているところが大いにあるのです。
途中、バイト先が喫茶店、カラオケ店、バーと変わっていくにつれ、逆に違和感がなくなっていくのはさすがです。

一方、原作ではどうなっていたのかわかりませんが、本作では前篇と後篇の合間で、大学の4年間をほぼすっ飛ばしていて、描く必要もない年月になってしまった吉高さんの学生生活は不憫ですね。
本来であればもっと充実した時を過ごすことの出来たはずの女子大での四年間です。
普通ならサークルだったりバイト先だったりで出会う誰かと、新しい何かが始まり、高校時代の相手のことなど思い出になっていくものなのでしょうから。

高卒で働くケースは別ですが、大学へ進んだ子が、高校時代に付き合っていた相手と結ばれるなんてこと、まず無いですからね!
いや、だからこそ物語なんですけど。

で、物語として一つ残念だったのは、前篇の最後、釧路の駅での別れのシーンです。
NANA』みたいに雪の中でのシーンとして見たかったですね。
あれは高2の学年末の時期なので、季節的にもそうあるべきなんじゃないかと。

あと、些末なツッコミとしては、高岡くんが比嘉愛未と結婚して子どもも出来ているのに、柄本くんの結婚式に出席するための帰省が、家族にとって「初めての釧路」というのはおかしい!
結婚前にご挨拶に来てなかったのかい?という。

あと、高岡くんが内定を取ったときに吉高さんが「外資系コンサルなんて凄い!」と言ってたけど、そういうときは具体的な社名を言うものですね。

まあ、なんだかんだ言って楽しませていただきました。

U-NEXTHuludTVでも観られます。

『僕等がいた』

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コメント

  1. […] 映画『僕等がいた』映画『僕等がいた』視聴。前後篇ともイッキ見です。高校2年の釧路での前篇と、大学生活をほぼ飛ばして社会人生活を送る東京での後篇。人生のある期間を切り取 […]

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