フミコフミオ『神・文章術』

フミコフミオ『神・文章術』 評論

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フミコフミオ神・文章術』読了。

フミコフミオさんの文章術の本。
「神・文章術」かどうかは置いておくとして、副題の「圧倒的な世界観で多くの人を魅了する」という部分に惹かれました。
私もまたフミコさんのブログの愛読者ではあるわけですけれども、彼自身はその魅力の源泉をご自身の「世界観」に置いているのですね。

私は、あのブログのリズム感が好きです。
ロスジェネ中間管理職ならではの悲哀とともに吐き出される「きっつー」という言葉。
絶妙ですよね。
ですが、そういった言葉もまた、自分の世界観から出てくるものなので、その確立に力を入れなさい、ということですね。

そして、そのために一つ勧めているのは、「書き捨て」というもの。
とにかく書け、と。
別に誰かに見せるためのものではないので、書いたら捨ててしまっても良い、と。
思考を整理し、ゆくゆくは自身の世界観を作り上げることが目的なので、見せなくても良いのだ、と。
確かに、誰に見せるものでもない文章であっても、書くことで自分の思考がまとまるということってありますからね。
以前の書の「恥ノート」に近いでしょうか。

まあ、あれはその恥を共有することで部署内の空気も良くなりますよ、みたいな話もあったので少し違いますが。

あとは書き上げるために最初の3行を頑張ってみようとか、書くことで最初の印象から逃れてみよう、とか副次的な効果とか技法とかが入っていますが、本書の要諦はこの「書き捨て」です。
そういう意味でいうと、表層的な技術の本ではないので、即効性のある技術とかノウハウを期待する人には向かないです。
あと、ブログのようなフミコさんの日記が載っているわけではないので、それを期待する向きにもオススメしません。

フミコフミオ本

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