Amazonプライム・ビデオで映画『糸』視聴。
いいですねぇ。
菅田将暉くんと小松菜奈ちゃんのペアで見せる映画です。
話の流れとしては、先日の『弥生、三月』と同じような感じです。
平成元年に生まれた二人が、令和元年になる瞬間に結ばれるという。
成田凌くんは今回は脇役ですが。
『弥生、三月』は、結ばれる時点では47~48歳という設定ですが、今回は平成元年生まれなので、30歳。
コブ付きの子どももまだ小さくてかわいい盛り。
すれ違いながらも最後にハッピーエンドなのも同じ。
舞台は仙台ではなく北海道で、歌は坂本九ではなく中島みゆきで、重要な舞台装置が旧友のお墓ではなく子ども食堂で、とかの違いはありますが、流れとしては同様で、こういう作品の作り方というのは何かフォーマットでもあるのでしょうか。
また、本作も3.11がエピソードとして挿入されていますが、登場人物はそこでは亡くなりません。
友情出演の二階堂ふみが精神のバランスを崩す程度です。
当然に平成日本を振り返ることになりますが、iモードだったりサッカーだったりが強調されるのも同じ。
『弥生、三月』では成田くんがベガルタのジュニアコーチになるくらいにはサッカー色が強かったですが、本作の将暉くんはサッカーは高校で辞めたということになっており、そこまで強く描いてはいません。
反面、特徴的だったのは経済面での日本の衰退にも触れていることで、「世界を飛び回って活躍する」とした小松菜奈が飛んだ先がシンガポールなのですね。
マーライオンではなくマリーナベイ・サンズの絵から入る演出は、勃興するアジアとしてのそれ。
ネイリストとして働く小松菜奈に対して顧客に
「昔は日本まで出かけたものだけど、今は(日本人のネイリストが)来てくれるのね。」
と言わせるシーンが決定的です。
もちろん映画なのでそこでは終わらず、そこからネイルサロンを立ち上げトントン拍子に成功して、そして梯子を外されるわけですが。
ただ、途中で経営者としてメディア取材を受けている小松菜奈と山本美月がカメラに向かってポーズを取っているところは、ネイリストというより普通の資生堂のCMに出てくる女優さんの表情でしたね・・・。
学校に行けなかった母子家庭の子がなんで慶応・明治(明応大という名前)に行ってるんだとか、斎藤工の描写が薄いとか、現地で仕事をクビになったらビザを失うんじゃないのか、とか、アマゾンレビューでも色々ツッコミは入っていますが、細かいことは言わずに、北海道と沖縄と東京とシンガポールの映像を楽しみましょう。
最後、美瑛町の子ども食堂から函館港まで菅田くんが、チーズ工房の車で小松菜奈を追いかけるのですが、今ググったら美瑛町から函館は、車で6時間半とのこと。
まあ、たしかに夕刻に町を出たら、改元カウントダウンのころには到着しますけれども。
その間、子どもを置いていって大丈夫なのか、とか、気になってしまうのは、自分が親だからですね。
千歳空港は別れのシーンで一度使ってしまったから使えない、という判断でもあったのかな?
とにもかくにも結婚おめでとう、という映画ということで。
dTVでも見られます。
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