映画『ハナミズキ』視聴。
『僕等がいた』『先生!』を見ていたためでしょう。
おそらくは生田斗真繋がりでアマゾンにオススメされました。
2010年の作品です。
『僕等がいた』よりも前の撮影で、まだ斗真くんの高校生役もそこまで無理ない感じです。
水産高校に通う漁師の息子で、また道東で暮らす設定ですね。
主人公新垣結衣とは、釧路に向かう通学電車で出会います。
高校を出て漁師になる斗真くんと現役で早稲田に合格し上京するガッキーとのすれ違いというお約束の展開。
そしてガッキーが東京で出会うイケてる先輩役には向井理。
彼女の上京一年目のクリスマス。
再会のために初めて東京に出る斗真くんですが、田舎者っぽくないのが何とも。
普通に高田馬場に溶け込んでおります。
というか高田馬場だからかもしれませんけれども。
斗真くんの実家の破産とガッキーの就職活動の行き詰まりという現実味のある2000年の描写。
それを機に一旦は別れる二人。
戦場カメラマン向井くんを追って、彼が拠点を置くニューヨークに渡るガッキー。
その後、斗真くんは蓮佛美沙子と結婚し、ガッキーは向井くんと結婚の約束をします。
物語中盤で主人公二人の拠点を、釧路とニューヨークとかなり離れさせてしまい、ここからどういう舞台装置で再会させるのかと思いきや、なんとマグロ漁船。
そう来たか、と唸らされました。
障害の一つ、互いの配偶者に関しては、蓮佛さんが家を出ていったことと、向井くんが紛争地で死ぬことで解決。
『弥生、三月』の小澤征悦さんみたいな感じですね。
あのときは3.11で亡くなったことになりましたが。
そしてお互いフリーになった上で、カナダ・ノバスコシアにあるバーに託した手作りの漁船の模型を通じて釧路で再会。
めでたしめでたし。
しかし、ノバスコシアって銀行の名前でしか聞いたこと無かったです…。
ガッキーはニューヨークで雑誌編集見習いみたいな立場で仕事をしていましたが、もし2008年あたりまでいたら、間違いなく職を失っていたでしょう。
そのあたりどう描くのかな、と思っていましたが、向井くんの追悼個展を開いてすぐにニューヨークからは撤収したということのようですね。
ちなみに、エンドロールで「写真提供 渡部陽一」とありました。
向井くんのモデルはあの人なのでしょうか。
タイトルの「ハナミズキ」はガッキーの実家の庭に、彼女の父親が植えた木から。
一応一青窈の同名曲をモチーフにした曲とのことですが、あんまり関係なさそうですね。
父親役として、井浦新がまだARATA名義で、なんとなく顔もARATAなんですよね。
父親なのですが。
『朝が来る』や『光』での父親ぶりの板の付き方に比べると、まだ若いのです。
逆に言うと、良い歳のとり方をしたなぁ、と。
憧れます。
U-NEXT、Hulu、dTVでも観られます。