映画『思い、思われ、ふり、ふられ』視聴。
北村匠海・浜辺美波に三木孝浩監督ということで、これまでの自分の視聴履歴を見て満を持してアマゾンにおすすめされた感じですね。
原作は『別冊マーガレット』に連載されていた漫画とのことですが、2時間の尺に十分収まる内容でした。
不自然な展開も無かったように思うのですが、原作からエピソードをいくらか削っているのでしょうか。
神戸の新しい街並みのなかで男2女2の高校生たちがまさに「思い、思われ、ふり、ふられ」の青春ストーリーです。
舞台装置として、特にスポーツなどの部活動が出てくるわけでもなく、大会や何かに向けて打ち込む姿が描かれるわけでもありません。
純粋に主人公たちの心の動きを丹念に追っていて、こういう描写の切り取りは三木監督は得意ですね。
また、北村・浜辺ペアは義理のきょうだい(親同士が再婚)ということになっていて、本作でも結ばれないのですね。
一応、ノリでのキスシーンはありますが、禁断の恋に悩む二人の描写には長い時間は割かず、もしかしたらそこは原作ではもう少し引っ張ったところなのかな、という気も。
というか、連れ子同士でも結婚はできるので別に二人が悩む必要はないのですが、そこはそういう世界線のお話ということで。
中盤には北村匠海・福本莉子ペアが出来上がり、あとはラストで赤楚衛二・浜辺美波ペアが出来上がるのをみんなで見守る展開。
北村・福本ペアが出来上がる文化祭の撮り方は『僕等がいた』『先生!』でも見たような映像で、三木監督の得意技でしょうか。
特に部活なども無い高校生にとっては最大のイベントであり、告白の絶好の舞台装置ですね。
でもですね。
そんな文化祭ですら楽しめない陰キャもいるのですよね。
というかそれが大部分でしょうか。
自分のことを振り返ると、文化祭なんて元々そんなに盛り上がらないというのはありましたけれども。
そういった甘酸っぱい思い出とは無縁で、一応、出席は取るからそのときだけは学内にいるけどあとはボウリング場で時間を潰す、とかそんな感じでした。
ああいうイベントをイベントとして楽しむようになったのは大学の学園祭にそれなりに参加するようになってからでしょうか。
DJ機材を持ち込んで部屋をクラブにしたりとかですね。
でも、夜になると酔っ払ったテニサーの即席カップルがやってきてはベロチューとかしてるのを見せられて、その横でオレは一体何をやっているのだ、と。
まあ、DJブースで皿を回している限りにおいては、それなりに女の子は近づいては来ますけどね。
でも学園祭に来る女子なんて狙いもしっかりしているわけで、出会って早々に「え?4年生?就職先はどこですか?」とか訊かれて萎えたり。
話がズレました。
初な高校生カップルが2組誕生する青春ラブストーリーでした。
美男美女の高校生活を見て楽しむ作品。
U-NEXT、dTVでも観られます。