堀江貴文『ウシジマくんvs.ホリエモン カネに洗脳されるな!』読了。
Kindleunlimitedで入手しました。
2016年出版の単行本の電子化とのこと。
堀江氏と真鍋氏の対談本かと思って読み始めたのですが、違いました・・・。
Amazonレビューにもありましたが、堀江氏による『闇金ウシジマくん』の読書感想文です。
ていうか、対談本だと誤認させようとするこのタイトルの付け方!
それはさておき、堀江氏の著書はゴーストライターを使うことが多いという話を聞いたことがあります。
ただ、この本はまるっきりのゴーストという感じではなさそうです。
傍らに『ウシジマくん』の全巻を置いておき、それをパラパラとめくりながら思いつくままに堀江氏に話してもらい、その内容を文字に起こして編集さんなりライターさんなりが再構成する、みたいな形じゃないでしょうか。
内容の繰り返しが多かったり感情的にノッてしまっているところもみられたり、となかなかそういう意味でも面白いです。
「フリーエージェントくん」から引き出した感想が多いのですが、与沢翼氏を筆頭に情報商材屋グループに付きまとわれた嫌な経験が、かなり頭に残っているようです。
この本でも、成功するビジネスの特徴として
1 利益率の高いビジネス
2 在庫をできるだけ持たない
3 毎月の定額の収入が得られる
4 少ない資本で始められる
という4点を挙げているのですが、それがバッチリ当てはまるであろう情報商材屋のトップから、「尊敬しています。」と近づいてこられて困惑している様子がありありとしていて、何度もオレは奴らとは違う、金のために何かをしたことはない、と繰り返しています。
ただ、ライブドア事件からもかなり経っているせいか、ご自身の中でも少し当時の記憶のすり替えが起きているような気も。
だって尋常じゃない株式分割をして、一時的に株券の流通が滞って株価が吹いたところでその株価を使って他者に買収を仕掛けるみたいなの、金のため以外の何物でも無いじゃないですか。
1株あたりの値段を下げることで今まで買えなかった人でも買えるようになる、とか、「よう言うたわ!」と思いましたよ。
ただ本人も「過去はきれいに忘れ去ること」が大事と言っているので、少しばかりはね。
だって収監までされた人ですから。
みそぎの済んだ人のことをことさら悪く言う必要はありません。
それにライブドアショックとして記憶されている市場の混乱のほとんどは、実質としてはマネックスショックだったわけで。
自身として責を負うべきとしたら、ライブドア(とその子会社)の株価が暴落したこと以上ではないですね。
以前、瀬戸内寂聴さんとの対談の中で、彼が汎国家的な発言を繰り返したときに、瀬戸内さんから、日本人として育てられてきたのに国家なんて意味が無いみたいな言い方は良くないですよ、みたいなことを言われていましたが、多分彼からしたら、牢屋にまで入れてくる国家(権力)にどうして忠誠心とか持たなくちゃいけないの?と言ったところだろうなぁ、と思いました。
一応最終章に、真鍋氏との対談も載っています。
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