Amazonプライム・ビデオで『宮本から君へ』視聴。
原作は、昔たまにモーニングを手にとったときについでに連載中のものを読んだことがある程度でした。
原作でもしょっちゅう顔を腫らしていたような感があり、ボクサーを目指すとかそういう方面の漫画かと錯覚しそうになるくらいでしたが、そんなことはなく単に熱く突っ走ってしまうキャラなだけなのですね。
(実際作者にはいくつかボクシング漫画もある。)
なんで「宮本」なのかと思ってましたが、エンディングでエレカシ宮本の曲が流れてきてそういうことか、と。
主人公宮本のこの熱さはあの宮本さんにインスパイアされたものなのだな、と。
この映画版のストーリーは原作の一部分を切り取っているような印象で、最初入りづらかったのですが、どうもテレビドラマ版が先にあって、配役もまったく同じ。
その続編的なものだったのですね。
なので少し理解が追いつかないところもあるのですが、それでも主人公の熱さですべて押し切っていくスタイル、嫌いじゃないです。
本作では、池松くんの振り切った演技が光りますが、それに劣らず蒼井優のキレ芸も素晴らしい。
シーンが変わるとき、池松くんの怪我の治り具合でどれだけの日数が経ったのかがある程度把握できるという斬新な演出。
でも、歯が無くなったり元に戻ってたり。
義歯とかインプラントとか、作るにもそれなりに時間はかかるはずだけどなー、とか思ったりはしましたが、そのあたりは仕方ないのかもしれないですね。
今日の映画では、松田優作のように作品のために本当に歯を抜いちゃうというのもありえない話です。
伝説にはなりますが、当時だってそこまでしなくても、というのはあったでしょうし。
難を言えば時間軸の行き来、回想のシーンとその時点で進行しているシーンとの違いが分かりづらい部分があり、蒼井さんの妊娠が発覚したのがどれだったのか、通して見ないととわからなくて、少し頭を使いますね。
自分の実家に顔見せに赴いた際、妊娠のことを知ってしまった主人公の母親が、主人公に問いただした際、逆に「どこまで(彼女から)聞いたのか。」と食って掛かるシーンの意味も、後にならないとわからないので、当初は単なる親子のディスコミュニケーションとか反抗期の延長線上みたいな演出かと思ってしまいました。
あとは井浦新さんの役どころがちょっとわからなかったかな。
ただこれらも、多分に原作やテレビドラマ版でストーリー自体はよく理解している人向けの作品として見るなら別に難点でもないのでしょう。
多分映画館まで足を運んだお客さんは、すべてわかった上で、熱く弾け飛ぶ池松壮亮を見たくて押しかけたのでしょうから。
そういう意味では、まったく期待を裏切らない作品です。
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