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高橋秀樹『北条氏と三浦氏』読了。
北条と三浦の関係を軸に鎌倉幕府成立前夜から末期までを追った解説本です。
期せずして、というかある程度狙ったものでしょうけれども、今年の大河ドラマの副読本的に読めてしまいました。
北条義時と三浦義村はずっとバディだったよ、という内容。
松村邦洋の本では、「草燃える」での描写から三浦義村が公暁による実朝暗殺の黒幕だったこと、また義時暗殺も狙っていたことを示唆していましたが、本書では公暁単独犯説を採用。
その件に限らず、最後まで三浦義村は北条を裏切りませんでしたよ、と。
本書は「北条氏と三浦氏」なので、義時・義村の死後も両家の関係についての解説は続き、最後宝治合戦で三浦家が滅亡するところまでも記されています。
それでも、その時点での当主である北条時頼と三浦泰村の間には最後まで和平交渉が続けられていたものの、三浦家内部での好戦派に引き摺られる形で開戦してしまった、という流れで説明されています。
合戦自体も6時間で終結しているので、両家の対決はこの日このときだけなのだ、といった記述には、著者の三浦家への思い入れが感じられます。
そう思って著者の他の書物を見ると『三浦一族の中世』『三浦一族の研究』と三浦推しが目立ちますね。
著者は「1964年神奈川県に生まれる」とあるので、三浦出身なのかな?と。
大河予習本としては、『松村邦洋「鎌倉殿の13人」を語る』と本書をオススメする次第。


