映画『マイ・ブロークン・マリコ』視聴。
映画公開時にだいぶツイッター上でCMを見ました。
永野芽郁がシャウトしてるな、と気になってはいましたが、公開から3ヶ月程で配信にやってきましたね。
原作は漫画だそうですが、ネット誌上での連載で全4話というのは、映画化にもちょうどよいサイズ感です。
ストーリーは永野さんが、自分の親友奈緒が自宅マンションからの飛び降りで亡くなったことを、場末の町中華のテレビのニュースで知るところからはじまります。
マンションオーナーとしては何とも辛い始まりです。
殺人事件の現場とか見ると、どうしてもオーナー側の心境になってしまいます。
それでも、彼女がその部屋に駆けつけたとき、現場で残置物処理をしていた管理会社の人間の言った「中で死なれるよりはマシ」というのはある程度は真実ですね。
飛び降りなら、発見まで時間がかかるということもなければ、マンションの部屋の床にシミが残るというようなこともないので。
でも、事故物件になったことには変わりありません。
亡くなるときは違うところでやってほしいというのはオーナーとしての切なる願いです。
作中、なんども永野さんがシャウトしていますが、CMに使われていたのは奈緒さんの実家に彼女の遺骨を奪いに行くときのもの。
そのお骨とともに、一緒に行けなかった海へ出かけるわけですが、その「海」が青森の辺鄙な岬なんですよね。
それだけで絵になるというか。
その地で出会った窪田正孝くんは、津軽弁を話していないという不自然さはあるものの、得体のしれなさは『ファンシー』のときの彼のようです。
出会い方も不自然なら、なぜか事件のたびに助けてくれる場所にいるのも不自然ですが、あの無表情さで淡々と話されると納得してしまうのが不思議なところ。
作品は現在のバス旅のシーンと、物思いに耽る永野さんの記憶のなかでの過去のシーンを行ったり来たりします。
特に伏線があったりそれを回収したり、とかいうことはありません。
淡々と、子どもの頃から虐待を受けていた奈緒さんとの奇妙な友情というか愛情というかその関係を振り返ります。
奈緒さんが永野さんに依存していたようでいて、実は永野さんには奈緒さんしかいなかったという自覚があればこその永野さんのシャウトです。
奈緒さんから永野さんへ残されていた、最後の手紙を彼女が読むところで映像は終わり。
中身は観客には知らされませんが、彼女の表情からは、少なくとも奈緒さんは彼女に何の断りもなく勝手に死んだわけではなさそうで、救いがあるエンディングです。
主題歌がThe ピーズで懐かしく感じました。
テイストは昔と変わってないですね。
こういうマンネリは好きです。
彼らのデビュー曲「バカになったのに」には、「中学まではマトモだった」という歌詞があります。
この作品の主人公たちの中学時代は、まったくマトモじゃないのはどうなのかというのはありますが…。
U-NEXT、Hulu、dTVでも観られます。
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