京都

黒川博行『騙る』 評論

黒川博行『騙る』

黒川博行『騙る』読了。 どこまでが本当かわからない、古美術の世界の物語が6編。どいつもこいつも欲得ずくで動く胡散臭い輩ばかりなのですが、それら登場人物のほとんどが関西の言葉なので、そんな彼らのしょーもない欲望も、なんとなくほんわかし...
万城目学『八月の御所グラウンド』 評論

万城目学『八月の御所グラウンド』

万城目学『八月の御所グラウンド』読了。 直木賞受賞の表題作ともう一本が「十二月の都大路上下ル」。いずれも京都を舞台にした物語です。 片方は陸上で青春している高一の女子が主人公、他方は爛れた学生生活を送っている京大の四年生が主人...
万城目学『鹿男あをによし』 評論

万城目学『鹿男あをによし』

万城目学『鹿男あをによし』読了。『鴨川ホルモー』がデビュー作で本作が二作目なのですね。前作は京都の街の描写が多く、こういうのは映画にしたら街の良いPRになるよなぁ、なんて思っていたら、その通りになりました。程よくストーリーが整理されていて...
テイスティ高橋『プチ移住 月2万円で手に入る! in 京都 』 評論

テイスティ高橋『プチ移住 月2万円で手に入る! in 京都 』

テイスティ高橋『プチ移住 月2万円で手に入る! in 京都 』読了。 本に載っている著者の肩書は「プチ移住体現ライター・随筆家」というものですが、体調や親の介護のこともあり50代半ばの早い時期にリタイアをされた元サラリーマンの方です...
佐川恭一『清朝時代にタイムスリップしたので科挙ガチってみた』 評論

佐川恭一『清朝時代にタイムスリップしたので科挙ガチってみた』

佐川恭一『清朝時代にタイムスリップしたので科挙ガチってみた』読了。 表題作含め9本の短編集です。例外はありますが、だいたい中学生から社会人一年生までの非モテ男子が主人公。 どいつもこいつもこじらせ具合がひどいのですが、唯一の書...
天花寺さやか『京都へおいない』 評論

天花寺さやか『京都へおいない』

天花寺さやか『京都へおいない』読了。 京都生まれ京都育ち京都在住の著者によるエッセイ集。ダークサイド要素ゼロの京都娘という感じで、たまにこういう人いるな、という印象です。このまま暮らしていけるなら、こんなに幸せなことはないです。 ...
上田啓太『人は2000連休を与えられるとどうなるのか?』 評論

上田啓太『人は2000連休を与えられるとどうなるのか?』

上田啓太『人は2000連休を与えられるとどうなるのか?』読了。 タイトル詐欺と言えばタイトル詐欺の本です。というのは、「連休」を始めた段階では著者はそれを2000連休にするかどうか決めてなかったので。連休というのは、事前にどれだけ連...
大淵幸治『本当は怖い京ことば』 評論

大淵幸治『本当は怖い京ことば』

大淵幸治『本当は怖い京ことば』読了。 京都の小学校を卒業したくらいには京都が長い著者ですが、どうやら生まれが京都でない、というか三代前からの京都人ではないので京都人を名乗らせてもらえない、という負い目?からか、京都育ちでありながら外...
井上章一・青木淳『イケズな東京』 評論

井上章一・青木淳『イケズな東京』

井上章一・青木淳『イケズな東京』読了。 何かと話題の日文研。その所長である井上先生の本。正確には建築家の青木淳さんとの共著。「京都ぎらい」の井上先生を連れてきて、二匹目か三匹目のどじょうを捕まえたいという編集者の目論見は、コロナによ...
グレゴリー・ケズナジャット『鴨川ランナー』 評論

グレゴリー・ケズナジャット『鴨川ランナー』

グレゴリー・ケズナジャット『鴨川ランナー』読了。 二つの作品が収録されています。京都文学賞というものを受賞した自伝的な作品である表題作の「鴨川ランナー」と、著者の友人の話なのか福井のNOVAと思われる英会話学校の講師だった白人男性が...
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