映画『闇金ウシジマくん』を視聴。
実は漫画の「ウシジマくん」自体を読んだことは無いのでした。
難波功士『社会学ウシジマくん』を読んで、設定等は知っていましたが。
先日の堀江貴文『ウシジマくんvs.ホリエモン カネに洗脳されるな! 』で、改めて作品自体を読みたくなったのですが、漫画だととめどない感じがして、まずは映画から。
これも、TVシリーズからの映画化なので、途中から乗るのは難しさはあるのでしょうが、まあ、世界観を味わうにはちょうどよいかな、と。
実際、唐突に片瀬那奈が登場して、何の説明もなく、またキーパーソンということもないのですが、TVシリーズではレギュラーだったようですね。
映画としては2012年だから今から9年前の作品。
漫画の連載開始は2004年なので、総じてゼロ年代の絶望が埋め込まれている感があります。
この映画も、制作時よりも一昔前の印象を受けてしまうのが不思議です。
別に、山田孝之や大島優子が若いから、ということではなく。
お、新井浩文が出てるぞ、だからでもなく。
映像自体に感じる、渋谷ってあんなゴミゴミしていたかな、とかそういうところです。
それに、援助交際とかウリとか、そういうことをする環境にあるのが、高校を出て進学でも就職でもなく、のニートの子という設定です。
今じゃ「パパ活」とか言って、何なら上位校の私大の子も平気で売春してますからね。
この10年かそこらで、街はきれいになり、人々はより貧しくなった、そういうことなのかもしれません。
ストーリーとしては、いくつかの事件が平行的に進んでいますが、鍵となる人物が複数の事件に絡んでいるというだけで、最後にそれらが有機的につながる、という感じでもないんですよね。
そこが消化不良な感じもあります。
漫画だともう少し違うのかもしれませんが、映画だと尺もありますからね。
ところで、林遣都くんが出ていますが、大島優子との馴れ初めは、この映画なのでしょうか。
世の中的には朝ドラで共演した二人の結婚、ということになっていますが、やっぱりパー券を売り歩くチャラ男役と出会い系バイトのニート役での出会い、というのは無しですか?