迫佑樹『人生攻略ロードマップ 「個」で自由を手に入れる「10」の独学戦略』読了。
Kindleunlimitedで入手しました。
Amazonレビューでもあからさまなサクラっぽいのもあれば、評価1とか2でこれはアンチってやつだな、とか色々と差し引いて見ないといけません。
そういうものを見抜く力こそが「人生攻略」の鍵なんじゃないかと思うわけですが。
もちろん本書はそういう本ではありません。
それはさておき、著者は大学在学中にプログラマーとして仕事を始めた後、プログラミングを教えるセミナー事業?みたいなもので当てたようです。
その後はビジネスを手広く手掛けているようですが、中にはタピオカ屋というのもあったりして、こういうのは事業ポートフォリオの中で、ひと夏稼げればOKみたいな算盤勘定でやるものなのでしょうね。
白いたい焼きとか高級食パンとかタピオカとか、実は経営者はみな同じ、とかいうこともあるのかもしれません。
場合によっては同じ場所で看板だけ付け替えるだけ、とか。
昨今だとUber Eatsでの出前が前提の展開で、看板すら付ける必要もなかったりして、そういう実業家の方にとっては良い時代になりました。
その時々で流行るものをさっと手掛けてさっと手を引いてというのは、タイミングが一つの鍵なのでしょうし、その風を読む力というのは、一つの才能ですよね。
本書の内容の骨子としては、雇われの身のままだと収入には限界があるぞ、という話と、稼げる仕事でタネ銭を作ろう、という話と、資産運用よりは事業投資のほうが儲かるぞ、という話です。
いずれもどこかで聞いたことがあるもので、目新しさは特にありません。
これに加えて自分を売り込むためにどうやってSNSを活用するか、という内容が付いているのが新しいのかな、といったところ。
それにしても、稼げる仕事の中身として、機械学習と動画編集が並列に上がっているのがアレですが、PC方面での請負の仕事が上がっているのが当世流といったところ。
ワタミの人は、若い頃佐川急便のドライバーでタネ銭を作った、というのが自身の成長譚の根幹になっています。
今では佐川もすっかりホワイトで、昔に比べるとそんなにきつくないけど、そんなに給与も高くない、的な位置づけになっているそうで。
というか、それでも人が集まらないようで。
若い頃ならではの体を使って稼ぐ仕事も、次第に体だけではなく頭も酷使する系になってきたのだな、と感じた一冊。