評論

黒川博行『騙る』 評論

黒川博行『騙る』

黒川博行『騙る』読了。 どこまでが本当かわからない、古美術の世界の物語が6編。どいつもこいつも欲得ずくで動く胡散臭い輩ばかりなのですが、それら登場人物のほとんどが関西の言葉なので、そんな彼らのしょーもない欲望も、なんとなくほんわかし...
万城目学『八月の御所グラウンド』 評論

万城目学『八月の御所グラウンド』

万城目学『八月の御所グラウンド』読了。 直木賞受賞の表題作ともう一本が「十二月の都大路上下ル」。いずれも京都を舞台にした物語です。 片方は陸上で青春している高一の女子が主人公、他方は爛れた学生生活を送っている京大の四年生が主人...
現代ビジネス編『日本の死角』 評論

現代ビジネス編『日本の死角』

現代ビジネス編『日本の死角』読了。 雑誌で話題になった記事のうち日本社会について書かれたものをまとめて一冊の本にしたもののようです。執筆者もテーマも千差万別ですし内容も玉石混交。そもそも、それぞれ十数ページなので分析が浅いといえば浅...
映画『犬王』 評論

映画『犬王』

プライム・ビデオで映画『犬王』視聴。 平家物語を題材にしていますが、南北朝時代のお話です。アマゾンレビューやWIkiなどを見ると設定もかなり作り込まれているようですが、そこまで理解できていないままでも、絶えず音楽が鳴っていて、そのビ...
映画『ヒノマルソウル』 評論

映画『ヒノマルソウル』

プライム・ビデオで映画『ヒノマルソウル』視聴。田中圭&土屋太鳳という『哀愁しんでれら』と同じペアですが、中身は全く違います。本作はおどろおどろしい要素は限りなくゼロのスカッとスポーツ系邦画です。 それにしてももう26年も...
相場英雄『覇王の轍』 評論

相場英雄『覇王の轍』

相場英雄『覇王の轍』読了。相場作品を読むのは『Exit』以来です。 あの作品はコロナ前からコロナ禍に至るまでの時期を描いていましたが、本作はすでにコロナ後の物語になっています。「STORY BOX」という雑誌で2021年...
平戸萌『私が鳥のときは』 評論

平戸萌『私が鳥のときは』

平戸萌『私が鳥のときは』読了。 表題作とその続編というか前日譚みたいな描き下ろしの2作。いずれも中学生が主人公です。氷室冴子青春文学賞の大賞作とのことですが、それもうなずけます。最近の中学生はこんなに無垢だろうか、なんてことを思った...
万城目学『鹿男あをによし』 評論

万城目学『鹿男あをによし』

万城目学『鹿男あをによし』読了。『鴨川ホルモー』がデビュー作で本作が二作目なのですね。前作は京都の街の描写が多く、こういうのは映画にしたら街の良いPRになるよなぁ、なんて思っていたら、その通りになりました。程よくストーリーが整理されていて...
『安倍晋三 回顧録』 評論

『安倍晋三 回顧録』

『安倍晋三 回顧録』読了。今更ではありますが、年末年始で読んでみました。いわゆる政治家の回顧録というものをこれまで読んだことがなかったので、こういう形式のものがスタンダードなのかどうかは知らないのですが、インタビュアーの問いに対して、安倍...
橘玲『世界はなぜ地獄になるのか』 評論

橘玲『世界はなぜ地獄になるのか』

橘玲『世界はなぜ地獄になるのか』読了。 いわゆるキャンセルカルチャーについての解説本です。タイトルからも分かる通り、それを称揚しているわけではありません。もちろん自分はキャンセルカルチャーで取り上げられる類の議論の門外漢ですが、あの...
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