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六つ子の話を、兄弟ですら無い9人組で実写化するとどうなるか。
そんな実験をしてみた映画でしょうか。
主演はジャニーズだし、行動にもそれなりに縛りがあるでしょうから、元々の原作に依拠しているのは六つ子という設定だけになってしまっていますが、大元は赤塚漫画なわけで、何をやっても赤塚先生なら「これでいいのだ!」と言ってくれそうで、みんなでそれにノッてみたという作品ですね。
カイジにジョーカーに黒澤映画に、楽しめるものは何でも詰め込み、話に矛盾が出てくればチビ太やトト子にツッコミを入れさせて世界線を移動すれば良いという。
そこを安直とみるか赤塚作品の正統な実写化と見るかで評価は分かれそうです。
なので9人組以外のその二人の存在が本作では結構大事でしたが、チビ太も女性にやらせたのは正解でした。
テンションが絶妙です。
ツッコミ担当のこの二人が怒鳴る場面が頻繁に出てくるのですが、二人ともドスの効いた怒声をあげられるので、耳が痛くならない。
ドタバタであっても不快にならないのは、その声質にもあったかと。
本作もアマゾンからのオススメに従って観てみたわけですが、途中までなぜオススメされたのかわかりませんでした。
流行った映画のパロディのごった煮だし、どこに引っかかったのだろうかと。
でも、終盤に来てようやくわかりました。
クローンの話が鍵になっていたのですね。
先日の『東野圭吾「分身」』からの連想でのオススメでしょう。
他の設定がその場限りの要素が強かったのに対して、実は7人のクローンだったというのは冒頭のエピソードからの回収になっているので、そこは筋が通っているのですね。
最後に再度そこも否定することで六つ子の日常を取り戻す展開にはなっていますが。
それにしても、コミカルな映画の場合、加藤諒くんを出せばだいたい話がオチてくれます。
彼は今や邦画では欠かせない存在ですね。
あと、本作では六つ子たちがそれぞれキャラが立っていますが、これは「おそ松さん」を踏襲しているのでしょうか。
自分はアニメの「おそ松さん」は見ていないので、そのあたりの描写も含めて妥当だったのかはわからず。
冒頭に一応キャラクター面含めて、おそらくアニメ版の声優さんとアニメ映像を使っての六つ子の自己紹介が入っていたので、そういうことなのだろうとは思いますが。
自分らが子どものころに見ていた「おそ松くん」は、六つ子自体にほとんど違いは無かったように記憶しているので、こういった作り込みがアニメの「おそ松さん」のヒットだったのかなー、なんて。
見ずに言ってます。
つまり、そんな人間でも楽しめた一本。
U-NEXT、hulu、ABEMAでも観られます。