映画『私をくいとめて』

映画『私をくいとめて』 評論

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綿矢りさ原作・大九明子監督なのは、『勝手にふるえてろ』と同じです。
テンポの良さ、それから脳内妄想が時折映像に紛れ込んでくるあたりも、同じような作りです。
本作はあんまり妄想がくどくなかったり、時間軸の移動が少なかったり、と見やすくなっていて、前作での反省もあるのかな、と感じました。

面倒くさい女子のお話なのも『勝手にふるえてろ』と同じ。
本人が別に成長したわけでもないのも、男を振り回すのも同じ。
そして、理解のある彼君が最後受け止めてくれるのも同じ。
本作のほうが、脳内男性との対話で少し解決される部分もあり、対外的な迷惑度合いは少ないですけれども。
いずれにせよ、両作とも主役の演技力に負うところが大きくなる作りになるのですね。
個人的には先作の松岡茉優の演技に軍配を挙げたいですが、まあ、これは好き好きの問題かもしれません。

冒頭で、主人公であるのんさんから三十路のOLである旨の自己語りが入り、ここであらためて時の流れを感じます。
もう、彼女は30代の役をやっているのだな、と。
で、能年玲奈の20代とは一体何だったのか、という思いで一杯になるのですね。
途中、旧友に会いにローマに旅立つのですが、そこで出会う旧友が橋本愛なので、余計そういう思いがしてしまいます。
映画で言ったら、『海月姫』の次がこれですか?
その間、菅田将暉くんの成長と言ったらもう・・・。
いや、それ以上は止めておきましょう。

それにしても主人公の脳内男性である「A」は、ずっと中村倫也くんの声だったのに、妄想が映像化され、彼女の前に現れたら前野朋哉くんで、あれは狙ってましたね。
相当意表を突かれました。

ところで大滝詠一というのは、原作者である綿矢さんにとってもまったくリアルタイムじゃないと思うのですが、これは彼女のお父様の影響とかでしょうか。

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