庄司雅彦『すぐに結果を出せる すごい集中力』読了。
サラリーマンを経て司法試験にも通り、数々のノウハウ本も執筆している著者による「集中力」の養い方の本です。
こういう本は、昔よりもニーズはあるのだと思います。
スマホが手元にあるだけで、ツイッターにYouTubeに、いくらでも時間は潰せてしまいますからね。
一通り楽しんだ後に、あー、まったく生産的なことをしていなかったな、と思うわけですが。
けれども業務に関連するメールも飛び込んできたりするので、ずっと手元から離しておくわけにもいきません。
やっかいです。
昔であれば、業務に集中しなきゃいけない場面で、よそ見をして、例えば書籍にせよ新聞・雑誌にせよ、それらに意識が向かってしまうとしても、それらを「読む」という能動的な作業が伴ったわけです。
それはそれで集中力が必要で、業務から外れるにせよそこにハードルはあったのだろうし、またそちらに集中できる時間も自ずと限界があったのではなかろうかと思います。
同じく時間を奪うものとしての代表格であったテレビは、別にコンテンツが面白くなくなったとか月並みなことを言うまでもなく、そもそも何がしかの業務を執り行う環境下にテレビはないだろうし、まずはテレビのある部屋とかスペースに自分が移動しなければそれを見ることはできないわけです。
テレビが原因で…、という言い訳が通るのは子どもの受験勉強くらいでしょうか。
著者には受験に関する書籍もあるようですけれども。
ところが今は、スマホ一台あるだけで、受動的にいくらでも時間を消費できてしまいますからね。
そしてこの端末は、いともたやすく手に取りやすい。
本書の副題が「スマホ時代に必要な「差をつける」テクニック」とあるように、本書は、如何にスマホを使いこなすかというハウツーではなく、如何にスマホに時間を奪われないようにするかというハウツーが詰まっている、ということになります。
で、ハウツーなので精神力で乗り切れとか気合が大事とか、直接的にはそういうことは書かれていません。
最後は本人の意志の問題なのでそうなるのはやむを得ませんが、そのための環境づくりを具体的に積み重ねいく感じですね。
その環境づくりに著者が使っている商品が挙げられています。
・アーロンチェア
・ニトリの最高級マットレス
・SEIDO そばがら枕
・Sleepion3
・アンミングピローミスト
・ブリーズライト
・Boss Sleepbuds Ⅱ
・Mizuno オーダーメイドインソール
・外着はブルックスブラザーズ スーツ&カジュアル
・普段着はユニクロ
・Amazon ミュージック
読書のためのクラシック
読書のためのジャズ
・Airpods Pro
・ソニー WF-1000XM4
・ボーズ QuietComfort 45
・Vロート プレミアム
・めぐりズム
・あずきのチカラ
・Kindle オアシス
・LE携帯酸素スプレー
・イワタニピュア酸素缶
・ノーズミント ロールオンタイプ 衝撃ミントの香り
・パシャ!グレープフルーツ
具体的で、いずれもそんなに値が張るものではないので、これなら試してみようか、という気になります。
その意味でもおすすめ度は高いですね。