さて、サッカーのワールドカップ、決勝トーナメント1回戦、日本の初戦は対クロアチア戦でした。
今回もABEMA
で観ましたが、途中結構回線が醜いことになっていましたね。
どうやら後から視聴した人には制限が入ったようで、それだけ盛り上がったということでしょう。
結果は延長含め120分でも決着がつかず、PK戦で敗れるということになりました。
今回もベスト16止まりでしたね。
率直に残念です。
頂点を取れることのあるアジアカップや各予選を別として、コンフェデや五輪、ワールドカップなど、どこかで敗退することになる大会では、その都度、重い宿題が課されます。
今回は対等に戦ってくれる相手との戦い方、それからPK戦への向かい方、そんなところが、浮かび上がってきたのではないでしょうか。
特に後者のPK戦については、これまでも宿題には出されていたものの、言われてみれば真面目に取り組んでいませんでした、スミマセン、という感じですよね。
いつの宿題だったかというと、ワールドカップ南ア大会でのパラグアイ相手の試合ということになりますが。
あの試合は日本もパラグアイもどっちもどっちという展開で、それだけに運だと片付けることもできました。
最後の駒野のところだけだったじゃん、という言い方もできちゃうわけで。
そして、その後のザック体制下のアジアカップでの韓国戦をPK戦で乗り切ったとき、これはあのパラグアイ戦での経験があったからだ、みたいな言い方もされ、なんとなく克服したつもりになってました。
パラグアイ戦ではまったく止められなかった川島が、あの試合では何本か止めたという事もありました。
それは川島本人の成長ではあるのですが。
まあ、アギーレ下でのアジアカップで再度宿題は突きつけられたのですが、アギーレ体制自体が、不自然な形で終わってしまったので、そこでまた向き合うことを忘れてしまった、と。
今回のPK戦、明らかに日本代表とクロアチア代表とではそこに向き合う姿勢が違いましたね。
「経験」みたいなふわっとしたものではなく、事前の準備や技術、そういうところから見つめ直す必要はあるのかな、と。
結果が決まる前から三笘が泣き出してしまったり、試合後に「キッカーを立候補してくれた選手に感謝したい」みたいな発言が出てきてしまうのは、まだまだここに改善の余地があることを思い知らされます。
代表にオシムさんの遺伝子が残っているとすると、PK戦になったら監督が席を外してしまうくらいにPK戦を嫌悪している、というのはあるのかもしれません。
でもですよ、クロアチアは旧ユーゴが分裂して出来た国なわけで、いやー、オシムさんが生きていたら、今日の試合のことは聞いてみたかったですね。
でも、「結果は120分での引き分けだ。それで十分じゃないか。」みたいなこと言いかねないなぁ。
あ、でも、そういえばオシムジャパンのアジアカップもPK戦での敗退なのでした…。
あれも、羽生一人に責を負わせるか運で片付けるかの話でしたか。
その意味でも今回、南野・三笘・吉田と、徹底的に失敗してくれたのは糧になるはずです。
ここまで連鎖したら、個人の責ではありませんからね。
選手たちには蹴ったその勇気に拍手。
それにしても、一番手に名乗り出た南野は南野らしい。
そして、運命は残酷でした。
リバプールで出番が少なかったときは、リバプールだから、ということで移籍したのに、そこでもフィットせず。
そのうちに代表でも鎌田にスタメンの座を奪われ迎えた本大会。
最後まで波に乗り切れませんでした。
波に乗り切れなかった、という点では久保も。
スペイン戦終了後の、インタビューでは相当に悔しさがにじみ出ていましたよね。
前半終了後、板倉と話し込んでいたところ、森保さんに声をかけられ、そこで呆然としてからヨロヨロと引き上げていく様が映像で残っています。
まさか前半45分で自分が下がることになるとは思っていなかったのでしょう。
そのショックが体調不良につながったのかな、と。
泣いても笑っても、ワールドカップは4年に一度。
そして、次の大会はアジア枠が8カ国ということで、どうやっても落選することはないというなか、どう臨むかはまた考えないとなりませんね。
みんな、お疲れ様でした。