久々のフル代表の試合。
ワールドカップアジア最終予選。ホームでのオマーン戦。
テレ朝の中継から、試合後はDAZNでお通夜のような反省会を見ておりました。
テレビ中継があるときはテレビを優先してしまうのは、わずかですが中継に時間差があるからですね。
でも、解説の質を考えたら、最初からDAZNでも良かったのかな、なんてことも思いました。
憲剛と岩政先生の裏チャンネルという、おもしろ企画もあったようで。
数秒のズレのためだけに、松木さんの空虚な応援解説を聞くのも、昨夜のような試合ではツライものがありましたね。
失点は左サイドからでしたが、右の酒井宏樹があんなに突破されているのは久しく記憶にないし、コンディションの問題というのもあるのでしょう。
そしたら昨夜のうちに酒井は代表離脱とのこと。
まあ、そうですよね、と。
シーズン終わって、オリンピックあって、新チームで新シーズンに入って、それでまたフル代表での最終予選、と。
そういう選手を起用した側が悪い、という話にはなります。
しかし、当日のうちにチームに戻す判断をしたということで、あくまでも昨夜の敗戦は選手のコンディションの問題なんだぞ、ということにしたい協会の政治的配慮か?なんてことも勘ぐってしまいたくもなります。
じゃあ、麻也や航は万全なのか?というのはあるし。
でも、航は問題無さそうですが。
ベルマーレからレッズを踏み台にして世界に羽ばたいてはや数年。
それでも先日のウッチーのDAZNの番組のインタビューでは、「大きな移籍はあと一回くらいかな?家族のこともあるし。」とまったく肩肘が張った様子はありません。
長友が「世界一のサイドバックになる」と言ってセリエAに出ていったのとは、あまりに対照的です。
まあ、そんなこんなで、案の定ツイッターでは、何度目かの「森保解任」のトレンド入り。
「緊急取調室」に森保監督を連れて行け、という意見まで飛び出すなど。
まあ、代表に関しては、ポイチを解任したところで、今更誰がやってくれるのか、という話ですけどね。
でも、「#森保解任」のハッシュタグでのつぶやきを見ると、「結果を出した五輪代表で行くべき」みたいな意見もあったりして、意外と適当なこと言う人もいるんだな、と。
別に五輪代表は結果出してないぞ、とか、五輪代表もポイチだぞ、とか、五輪代表で疲労度マックスの選手をこき使ったからサイドをぶち抜かれてるんだぞ、とか、いろいろありますが。
まあ、ファルカンがクビになったときに、カズが言ってたじゃないですか。
「一つの大会を落としたくらいで、コロコロ監督を変えてたんじゃ、強くなるものもならない」
え?負けたのは今回だけじゃないって?
たしかに・・・。
アジアカップ決勝のカタール戦で、一旦嵌らなかったときの修正能力は低い人だな、とは思いましたし、それは先日のオリンピックでの2回めのメキシコ戦でも感じましたが。
あ、あとそれはそれとして、ファルカンの選手起用はよく分からなかったですよね。
佐藤慶明とか浅野とかテル岩本とか。
当時も違和感感じたけど、やっぱりその後加茂さんになったら彼らは呼ばれなかったし。
とはいえ、ハリルホジッチをあんな形でクビにして、ジャパンズウェイとか言っているわけだから、もう海外から監督を呼ぶということはないのでしょうし、やりたがる人もいないでしょう。
それだけの年俸を用意できるほど今の代表はリッチではない(、というと語弊があるなら、金を出せるクラブに太刀打ちできるほどの水準では用意できない)、ということもあります。
じゃあ国内で、となったらハリルのときと同じく技術委員長からの横滑り、となると反町さんですか・・・。
ちなみに、ハリルホジッチがクビになったときの歴代の日本代表監督の反応が、ひとそれぞれで味わい深かったですね。
岡田さん:「えっ?クビ?あっ・・・、そう。うーん、いま聞いたからねぇ。で、次誰がやるの・・・?んん?いや、オレはねーよ。オレはやんねーよ。もう、ライセンス返しちゃったからねぇ。うん、オレはない。オレはない。」
「次誰がやるの」とつぶやいたあたりで、急にビクっとして、もしかしてまた俺のところに持ち込まれるんじゃないか、と警戒感マックスになってたのが素敵。
オシムさん:「彼は、昨年末に中国からもオファーがあったんだ。年俸3億のオファーだったっていう話だ。でも、それを彼は蹴った。それだけ、日本代表の仕事に熱意を傾けていたということだ。でも一言言っておくと、そんな話は人にするもんじゃない。」
金に転ばなかったオレ偉いアピールすんな、と皮肉も忘れないオシム仕草。
トルシエ:「(前年にE-1選手権で韓国に負けたことを挙げて)日本代表の試合で、韓国に負ければ進退問題につながることは当然の話だ。でも、問題はそういうことを誰か彼に伝えていたかどうか。彼はそういう事情もわからずあの大会を単なるテストに充てていたんじゃないか?」
協会内部にハリルホジッチへの助言者・理解者がいなくなっていたんじゃないか、なんてことまで読んでいる、さすがのトルシエ。
ジーコ:「監督が代わったって大丈夫!やるのは選手だからね!ガンバッテ!(最後は日本語)」
やっぱりジーコはジーコだった・・・。
もう、ノーコメント。
最近のサッカー協会の動き方を見ると、日本代表を強くするというところには主眼を置いていないような気がするので、日本のために森保解任すべき、みたいなことは言えないんですよね。
ジャパンズウェイというのは、その言葉からしても世界標準のサッカーに追いつくとか吸収するとかいうところとはベクトルが違っているし、サッカー協会は、強さとは違う何かを目指しているのでしょう。
それは日本にサッカー文化を根付かせるとかそっちのほうかもしれません。
それこそ芝生のピッチを街に作る、というところから始まり、J2・J3だけでなく地域リーグに至るまで厚みをもたせるとか。
それが50年、100年経ったときにジャパンズウェイとなって、強豪国になるのだ、というね。
え?協会は2050年W杯日本代表優勝プランを掲げてるって?
んんん。いや、ちょっとそれは夢見すぎ。
まあ、そんなことを言っていても仕方ありません。
アジアも含めて世界のサッカーが変化している中で、日本だけが取り残されている感があり、実は昨夜の敗戦もコンディション云々の話ではなさそうで、どうしようもないっちゃないんですけど、今月はまだ中立地の中国戦が残ってますしね。
一応、応援するとしましょう。
さすがにそこで負けたら「加茂更迭」みたいなことになるでしょうけど。
でも、今回のワールドカップ予選は、アウェイ戦はDAZNでしか見られません。
アウェイの地で、一部のサッカーファンのなかだけで怒りが増幅され、ひっそりと予選敗退が決まる未来とか、寒気がしますね。