映画『栞』

映画『栞』 評論

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DMM TVで映画『』視聴。
三浦貴大くんが真面目さゆえに苦しんでしまう理学療法士の役です。
病院内の描写がやけにリアルだと感じたのですが、監督の榊原有佑さんは元々このお仕事をされていたのだそうです。
だとすると主人公のモデルは、前職時代の自分でしょうか同僚でしょうか。
そんなところも想像しながら楽しめます。
主人公が上司や同僚、それから患者さんと交わす言葉の中で、心にすっと入ってくるものが結構多かったのですが、それらは監督さんがかつて実際に交わした会話の中から生まれたものなのでしょう。
上司にも恵まれている主人公ですが、それは本人の真面目さが導いたものであることが観客である我々にはわかります。

そんな彼の職業人生が描かれるわけですが、ストーリーは決して明るいものではありません。
受け持った患者さんの病死や自死。
それに加えて実の父の病まで。
中盤にはそれらを抱え込んでバーストしてしまう主人公ですが、周りの支えもありエンディングではそれを乗り越えた姿が描かれて終わります。
その直前には、自分の勤務態度が同僚の行動に変化を起こしたシーンもあり、ハッピーではないけれども爽やかな心持ちで見終えることができました。

そもそも医療行為を行う医師やそれを補佐する看護師などとは異なり、理学療法士の仕事というのは真面目に考えれば考えるほど、意味を見出すのに煮詰まってしまうものなのかもしれません。
それでも素晴らしい仕事の一つであるはずだという思いを伝えたい。
やや唐突に見える就職説明会らしき場面でのラストは、元理学療法士の監督からのそんなメッセージのように思えました。

榊原有佑作品

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