岡田秀文『治験島』

岡田秀文『治験島』 評論

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岡田秀文治験島』読了。
実は治験に関してのノンフィクション作品だと思って手に取ってしまっておりました…。
ルポライターが治験の現場に潜り込み、製薬業界の闇を暴く、的な。

そういう要素がまったくないとは言えませんが、まったくのフィクション。
良質なミステリー作品でございましたね。
なんだかんだ言って最後まで読み通してしまいましたので。

前半に撒かれた伏線が、中盤以降次々に回収されていく様が見事ですね。
ミステリー作家というのはこういうお仕事をするのだな、と。

話者が定期的に入れ替わり話が進むのですが、それゆえに主人公的な人物の経歴であったり、行動であったりも、ストーリーとしては違和感なく描写が抜けることが多々あり、後になって実はこうでした、みたいな明かされ方で読者に解説されるのが、書き方として唸らされますね。
ミステリーではこういう手法は普通なのでしょうか。
完全に騙されたー、みたいなのが終盤で続くのですが、裏切られた感はありません。
時間軸の行き来が少ないというのもあるでしょうね。

冒頭に登場する男女が誰と誰なのか、というのは触れられていないまでも序盤のうちにすぐ読めるし、それゆえにその二人は死人にはならないのだろうな、というのはわかるのですが、まあ、でも殺人ではないにせよ犯罪者となる設定は驚かされました。

そういう意味では登場人物のうち、犯罪の加害者・被害者率が異様に高い、というのはありますけれども。
あんな閉鎖的な空間で、そこに登場する人物の半分くらいが犯罪者・元犯罪者・死人になるという…。
フィクションなのでそこに文句はないですが、普段ミステリー作品を読むことが少ない自分には結構新鮮でした。

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