さて、日本シリーズもオリックスの日本一で幕を閉じました。
おめでとうございます。
前評判は必ずしも高くなかったと思います。
そういう意味では1994年の西武・巨人のシリーズを思い出しました。
あのときも前評判は圧倒的な西武でしたが、西武らしさが出たのは初戦のみ。
第2戦の工藤で0-1で落とした当たりでおかしくなりました。
その後は、西武には森退任報道が出たりして自滅気味、勢いの出た巨人に勝手に押し込まれた感じ。
今回は、別に誰かの退任報道が出たとかではないですが、先に2敗して腹を括ってからのオリックスの勢いの出方が、当時の巨人とかぶりました。
それにしても吉田正尚は凄かったですね。
何が凄いって、スタンドイン確信後も終始冷静だったところ。
ダイヤモンドを回るときも球場内で一番冷静だったんじゃないでしょうか。
それを受けてか、その後試合のヤクルトのエラー絡みの失点というのも、自滅感があります。
ともあれ、オリックスとしては日本一は26年ぶりだそうで、いやー長かったですね。
その前年もヤクルトにシリーズでやられていたわけで、昨年の分だけでなく1995年のリベンジということにもなりました。
イチローがコメントを寄せていましたが、懐かしいですね。
外野はイチロー・田口の時代でした。
コメントの中で「共に闘った中嶋監督」とありました。
捕手はたしかに中嶋さんもいましたが、あの頃は中嶋・高田・三輪の併用とかじゃなかったでしょうか。
投手陣はまだ佐藤ヨシさんもいたし、野田・星野も脂が乗った頃でした。
また、当時も金田とか野村とか中継ぎ陣が良かった印象。
今回も、試合の中盤以降、山崎颯一郎とか宇田川とか羨ましいほどの中継ぎ陣でしたが、いずれもドラフト下位あるいは育成上がりなわけで、生え抜きで戦力を整えられるところは強いですね。
まあ、日本一決定後、厚澤さんが中嶋さんとがっちり握手しているのを見たりすると、複雑な心境にはなりますが。
そうでなくともGMは福良さんだし、打撃コーチは高橋信二だし、これは実質ファイターズじゃん、と精神勝利してみたくもなります。
虚しくなるだけなので控えますが。
ただ、日本一になった2016年の翌年くらいで栗山さんを勇退させて中嶋さんにバトンタッチとかいう世界線はあっても良かったんじゃないか、なんてことを思ったり。
さしたる選手層の上積みもないまま、引っ張ってしまった結果、選手だけでなくコーチ陣もそっくり引き抜かれたのが今の貧困につながっています。
まあ、またゼロからの作り直せば良いのです。
ということでの稲葉・新庄体制は、これからが見どころですね。
ということでFA解禁です。
のっけから近藤のFAは決定的という報道です。
まあ、宣言はするでしょうけどね。
どこかへ行くかどうかはまた別問題、ということで。
それから先週は杉谷引退の報も。
最初に聞いたときは、てっきり杉谷引退からの登録名スギノールへ、みたいなネタ作りの流れかと思っていましたが、時がたつにつれ、どうやら本当らしい、ということになり、記者会見の時間を迎えるということに。
でも現実的には、来季以降、使い場所・居場所が無いというのはありました。
その点を一番客観的に見ていたのは彼自身なのかもしれません。
いかんせん打率が1割台では、どこでも守れるユーティリティプレーヤーとしても、使えません。
法人登記は「株式会社杉谷拳士」になるかも、ということで来季以降、斎藤佑ちゃんとともに新球場の広報的な仕事も期待しましょう。