映画『イイネ！イイネ！イイネ！』

これはクレイジーケンバンドのミュージック・ビデオとして楽しむ作品ですね。
ミュージック・ビデオにお金をかけて、ストーリーもそれなりに整えた、みたいな。

当然のように横浜が舞台で、下手したら濱マイクとか出てきそうです。
横山剣さんは役はなくそのまま横山剣だし、クレイジーケンバンドはクレイジーケンバンド。

ヒロインを空港で見送るシーンこそ羽田ですが、基本的にはほぼ横浜ロケ。
そしてラストはハマスタでの超ワンマンライブです。

『池袋ウエストゲートパーク』の「スープの回」を思い出しました。
ま、あれは当然オール池袋ロケということになっていましたが…。

剣さんの演技なのか素なのかわからない感じも含めて良いですね。
サングラスというのは七難隠すというか、便利だと感じます。

ストーリーに関しては、特にコメントはありません。
ヤクザ映画のテイストを入れたのは誰の希望なのか気になりますけれども。

序盤に出てくる（そしてすぐ死ぬ）チンピラの宮川大輔が『漫才ギャング』の金貸しのときとほぼ同じノリです。
はまり役というのは何度見ても良いものですね。
チンピラ役をやらせたら今日本で右に出る者はいないのでは、という。
サンドイッチマンも貫禄ついてきちゃいましたからね。
チンピラよりはヤクザの下っ端よりになってきたというか。

ヤクザ映画にしたからでしょうか。
金子賢も伊原剛志も、やり慣れた役をそれぞれ存分にやっている感がありあり。
脚本も大雑把で、ほとんど役者さんおまかせのアドリブで乗り切った現場だったりして。

ＣＫＢの横浜・横須賀な雰囲気を下地にして、中国韓国要素も加えてちゃんぽんにしてみても、横浜が舞台なら絵になる、という風潮。

なお、出演に小嶋陽菜・菜々緒とありますが、いずれもワンシーンのみです。

でも、「イイネ！」

Ｕ－ＮＥＸＴ、ｄＴＶでも観られます。