映画『グッドバイ』

映画『グッドバイ』 評論

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Amazonプライム・ビデオで映画『グッドバイ』視聴。

太宰治の未完作品をケラさんが書き上げて舞台になったものを映画化、と何度か読み直したくなるような経緯のややこしい作品。
舞台っぽいところもありますが、ミュージカルにはなっていないので、映像としてはそんなに違和感は無かったです。
終戦直後の混乱というか喧騒というか、そういう空気感に圧されて、少し考えると荒唐無稽なストーリーでもすべて許せてしまいます。

2019年制作で2020年公開なので、大泉洋と小池栄子が夫婦になるのは、こっちが先なのですね。
昨年末の紅白の際、ステージ上の司会の大泉さんと審査員席の小池さんのやり取りが自然で、大河の撮影でだいぶ距離感が縮まったんだな、と思ったのですが、すでにこの作品で夫婦役を演じていたという。
いや、正確には偽の夫婦役ですが。

リズム感がコメディですが、大泉作品ですからね、で納得してしまう風潮。
もともとの太宰作品には、こういうコメディなテイストがあったとは思えないのですが、案外太宰という人のキャラというか、モテ体質なところは、この主人公に近いところもあったのかな、なんて思いながら観ていました。
自分から口説いたことはない、というのもあながちそうかもしれません。
太宰本人は心中でしたが、本作の主人公は暴漢に襲われての記憶喪失からのハッピーエンド。
作品単体で見たら少々強引な展開かもしれませんが、誰しもが太宰の人生の結末を知っている以上、これくらいの曲げでハッピーに持っていくのは、許容範囲なのかな、と。

しかし、二年もの間、濱田岳くんが、小池栄子と結婚しつつも手も握らせてもらえないなんて、まあ、当時でも無かったと思いますけどねぇ。
はいからさんが通る』みたいな話ですよ。
別に少女漫画じゃないのだから、そこはそこまできれいに進めなくても、とは思いました。
「金のために愛のない結婚を受け入れたキヌ子だったが・・・」で十分じゃないですか。

とはいえ、基本的には大泉洋と小池栄子の掛け合いにニンマリしながら楽しむ作品。

dTV、Hulu、U-NEXTでも観られます。

大泉洋作品

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