Amazonプライム・ビデオで『テルマエ・ロマエ』視聴。
例によってアマプラのおすすめに従って見ているだけですが、どうやら『翔んで埼玉』と監督が同じだということでレコメンドされたようです。
アニメの映画化が得意な監督さんなのですね。
こういった、世界観がすべての作品を実写化するときには、真面目にやりきらないとかえっておかしなことになりますからね。
やりきっているのがすばらしいです。
なんといっても、メンツが濃ゆい。
阿部寛に北村一輝に宍戸開に竹内力。
もうそれだけでお腹いっぱいです。
皇帝の市村正親さんが、普通に見えるレベル。
古代ローマ人を阿部ちゃんに設定した時点で、この映画の勝ちは決まっていたようなものかもしれませんが、ちゃんとストーリーも整っているという。
古代ローマ人も日本人も風呂好き、というところからの一点突破。
現代日本の風呂技術を古代ローマに移植するというのは、まあ、風呂レベルなので世界線移動もさほど必要ないですからね。
そんなこと言ったら風呂好きの人に怒られるかもしれませんが。
よくあるタイムスリップものとは違い、過去と現在を何度も行ったり来たりするんですよね。
タイムスリップが発生するお話だと、たいていはどういうわけか時空の歪みで主人公が過去なり未来なりに移動してしまい、なんとかして元の世界に戻るまで、というのが典型ですけれども。
その間に淡いロマンスがあったりして。
でも世界線を変えてはいけないから結ばれてはいけない、みたいなお約束とか。
しかし、本作は割とカジュアルに古代ローマと現代日本を行き来してますね。
風呂で溺れると、なぜかオペラ歌手の歌声とともに時空を移動するという・・・。
まあ、すべて許せます。
唯一合点がいかないのは、上戸彩さんがすぐにラテン語をマスターしてしまった、くらいのところでしょうか。
ただこれも、原作だと主人公的な位置づけの人は、東大院卒の古代ローマ市研究者という設定なので、それを踏襲したらそうなった、ということなのかな、と。
そんな主人公が、映画だと住宅設備メーカー勤めの女性になったのは、本作に住設メーカーの協力があったとかなのかな、という気も。
お風呂の映画ですから、そういうところと協力するのは当たり前ではありますよね、と。