山田真哉『女子大生会計士の事件簿 』を聴了。
これもaudiobook.jp の聴き放題サービスです。
先日の記事では、耳から聞く時間を改めて作るのは結構めんどい、みたいなことを書きましたが、野球を見ながら聞けばいいのだということに気付きました。
試合中は、読書をしていてもどうしても手が止まりがちというか、視線がDAZNに向かいがちなので、あんまりページも進まないんですよね。
だったら、最初から目は画面。耳はオーディオブック、と割り切ったほうが良いのかな、と。
でも、そうなると、重い内容のものは聞けないので、軽く聞き飛ばせるものを、ということで、本書。
家族からは、いずれにせよ遊んでいるとしか見られないわけですが・・・。
山田氏の本は、実はほとんど読んだことがなくて、『平成のビジネス書』くらいです。
あれは、ご自身の著書も含めてビジネス書がブームとなっていたゼロ年代を振り返る好著でした。
あの本の中で、今後はビジネス書とか教養本とかのコンテンツも映像で消費されるようになるんじゃないか、みたいなことを書いていて、今振り返れば、お勉強系のYouTuberの誕生も予言していたわけですね。
そういうご自身もYouTubeチャンネルを立ち上げていらっしゃいますが、あれはちょっと地味かなーなんて思いますけど。
コンテンツが会計だからというわけでもないし、撮影にお金をかけてないからというわけでもないし、まあ、一言でいうと、YouTuberとしては上品すぎるのですよね。
人間的に出来た人だというのは見ていてわかるのですが、毒がない。
会計系だったら、タナカキミアキさんのYouTubeのほうが面白い、となります。
炎上もしますけど。
話が逸れました。
『女子大生会計士の事件簿』でした。
前編と後編を聞きました。
本でいうと、『女子大生会計士の事件簿 DX.1 ベンチャーの王子様』と『女子大生会計士の事件簿 DX.2 騒がしい探偵や怪盗たち』が対応するようです。
お話は、切手を使った裏金作りとか、役員による株価操縦とか、特にお話としてひねりがあるとかいうものではありません。
もとは、著者が会計の専門学校の広報誌?に連載していた小話をまとめたもののようで、会計の世界あるあるを少しばかりフィクションにしてみました、という以上のものではないですね。
こういった話を読んで、会計のお仕事に親しみを持ってね、というのが狙いなのでしょう。
会計ものでのヘビーなノンフィクションを求めるならば、前川修満『会計士は見た!』とかのほうがためになるでしょうし、小説で、というならそれこそ『半沢直樹』とかの池井戸さんの本のほうが良いでしょうからね。
まあ、そういう意味では頭を使わず、流し聞きをするにはちょうど良かったです。