最東対地 KAMINARI

最東対地 KAMINARI 評論

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最東対地KAMINARI』を読む。

目次を見ると、章立てはすべてマキシマムザホルモンのタイトル。
特に歌詞にインスパイアされたとかいう感じはなさそうだが、主人公兄一と新入りのバイト双太はいずれもマキシマムザホルモン好きという設定で、それが二人が会話らしい会話をする契機となっている。

理不尽な人物による理不尽な襲撃に対処する主人公たちのお話で、時系列の行きつ戻りつはほとんどなく、ほぼ一直線に恐怖感を煽りながら進む。
ただ、その理不尽さのなかに、襲撃者の非常に理知的なプランや手段が散りばめられていて、そのコントラストが余計に恐怖感を演出する仕掛け。

最後、打ち解けたかにみえた兄一と双太だが、数年後の再会でそれを台無しにするあたりは、読後感も恐怖に押しやる(著者言うところの)不快系ホラーか。
また、双太が父親と同じように凶暴に変貌していたり、DV男から別れた麻由美が同じようにDVを振るうようになった双太とくっついていたりする様は、物語定番の相似・繰り返しの構図。
ただ、そこだけ浮いているような気もして、著者は、最後になって基本に忠実なフォーマットに押し込むことを思い出し、やっつけで付け足した感も。

匿名の郊外の町での物語だろうがそのあたりの描写が薄かったり、主人公の幼馴染が半グレ集団の頭目になっていった経緯が端折られすぎで現実味がなかったり、問題の襲撃者が警察に逮捕されたから町が平穏になるという安直な展開だったり、といろいろ難はある。
一番いただけないのは、単なる酒乱の親父の強さの源泉がピストルだったことで、脈絡がなく唐突過ぎる。

マキシマムザホルモンの曲をかけながら、ささっと読み上げてしまうのをオススメする。

最東対地本

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