昨日、息子が学校から検尿検査キットを持って帰ってきました。
今日明日のいずれかで、朝イチのお小水を採って持っていかないといけない、ということで前日のうちに準備。
ビニールに入れたキットを、トイレのドアの取っ手にぶら下げておく、と。
これなら忘れまい。
そして迎えた今朝。
朝起きてきてトイレに駆け込もうとした息子。
キットの存在に気づいたまではいいが、ドアの手前でモタモタ。
「ほどけない!」
いやー、そんなにきつく結んだつもりはないんだけどなぁ。
結局私がビニールを半ばは破るような形で中からコップを取り出し、息子の息子の前に差し出し採尿。
手にかかったやないの・・・。
コップからスポイトで採る際も更に、
手にかかったやないの・・・。
まあ、忘れずに採取できたのでヨシ。
検尿というと、自分の小学生時代のことを思い出す。
1年生のときの話。
小学校に入ってすぐ。それくらいの年齢だと、まだまだ行動にも個人差があって、指示されたとおりに動けなかったり、忘れ物が多かったりする子も結構いるわけで。
そんななかで初めての検尿。
キットとして、スポイトと折り紙のように折って紙コップとして使う説明用紙とスポイトを入れる紙袋が渡されました。
で、翌日以降に回収の流れ、ですね。
初めてのイベントでしかも「おしっこ」なので、回収のたびに教室は大騒ぎになるわけです。
20代の女の先生でしたが、低学年も何回目かの担任だったのでしょう。
大混乱というほどではありませんでしたが。
で、最終日になって、もう提出してない子のほうが少なくなっていたなか、いつも少し行動に遅れの目立っていたある子が、恐る恐る大きな紙袋を持って先生のところまでやってきました。
教室のみんなも、微妙な空気。
(あの紙袋はなんだ?)
で、少し静かになった教室で、その子は先生に言いました。
「検尿の・・・、失くしちゃって・・・。」
そしてその紙袋を先生に手渡す。
先生は、ああそうなのね。的な返答をしまして、
「で、これは何?」というような表情をしながらもそれを受け取りつつ、中のものを取り出すと・・・。
それは、その子から排出されたであろう尿で満たされたマヨネーズのボトルでした。
左手で袋、右手でブツを掴んだ状態だった先生。
軽く「ウワッ」という声は発しておりました。
一瞬、両手とも離しそうになりつつも、教師としてそれはやっちゃいけない、と思ったのでしょう。
しかめた顔をしながらゆっくりとそれを元に戻しました。
あの顔は一生忘れないと思います。
そのとき自分はというと、不謹慎ながら、どうやってあんなに採ったんだろう、とか、あー、確かにキャップが赤いところとか検尿のボトルに似てるよね、とか思ったことを覚えています。
数週間が経った頃、結局その子には新しいキットが渡され、摂り直すことになったのでした。
あれはマヨネーズのボトルだったから、中にタンパク質が残っていて、尿蛋白の数値とかが異常だったから再提出になったのかな、なんて今では思っていますが。