さて、Open AIのトップが日本の首相と会談するなど、AIを取り巻く環境は現場だけでなく政治的にも大きなものになっていますね。
少し前までは政治の世界でも、メタバースとかWebX.0とかいう話が主だったと思うのですが。
ChatGPTの衝撃というのはそれだけ強いのでしょう。
イタリアが使用を禁止したかと思えば日本は国のトップが会談するとか、各国の対応の違いも見ていて面白いです。
そんなChatGPTですが、GPT-4になってもWebで使う分には取得するデータが2021年11月までのものということで直近のものを調べるのにイマイチ感がありましたよね。
無論、そんなことは世界中の人が思っていることで、API機能が開放されてすぐに解決されていたようです。
色々検索してみた結果、LangChainというパッケージを使えば良いらしいぞ、と。
というわけで触ってみました。
ただ、このLangChain、猛烈にアップデートが繰り返されていて、少し前のプログラムが動かない、ということが頻繁に発生します。
どこぞのnoteなどを拝見し、そのままコピペしてみても動かないのでそれをもとに検索をかけると今はその関数は使えなくなっています、とかいうことが多々…。
2023年1月とか場合によっては3月の記事に載っているプログラムなのにもう動かないとか、どんだけのスピード感かと思います。
で、問題はですね。
それらのトラブルはChat GPTに投げても、的を射た返答が返ってこない、ということです。
ええ、2021年11月以降の出来事ですからね。
当然です。
じゃあ、Google先生に聞いたら良いのか、というと意外とそれもうまく機能しない。
躓いた箇所が新しいアップデートに基づくものだから、というのもあるにはあるでしょうが、そうであってもGoogle先生ならそういう情報がWeb上に載っていれば、すぐに拾っているはず。
なぜなのか…。
まったくのドタ勘なのですが、これってGoogleがクロールするようなサイトには有用な情報が落ちていない、という時代が始まっていたりします?
そのプログラムの作者のTwitterとかGithubのIssuesを丹念に見たほうが、Googleの検索結果を何ページも見るよりヒントが得られるようなことが数多くありました。
あとはDiscordのOpen AIのサーバー内で検索をかけてみるとか。
すべての情報を蓄えるというGoogleの試みはすでに綻び始めているような。
まあ、そもそもですね。
自分の場合、Python3.7ではこのLangChainは動かない、というところでまず躓きましたけど…。
色々ありながら、以下のプログラムでGoogleを検索エンジンにしてChatGPTの言語モデルで回答を作るプログラムはできました。
# LLMの準備 llm = OpenAI(temperature=0.7) # ツールの準備 tools = load_tools(["google-search"], llm=llm) # エージェントの準備 agent = initialize_agent( tools, llm, agent="zero-shot-react-description", verbose=True ) # エージェントの実行 agent.run("2022年の紅白歌合戦の勝利チームは?")
実際にこれを実行すると、こんな感じ。
2022年12月31日の情報ですが、正しく引っ張ってきていますね。
まあ、これくらいのことならGoogle先生に聞けば良いのですが…。
こんな感じで、とりあえずPyCharm上で変数に問いを雑に投げつけてます。
あまりにも原始的だなぁ、とは思っています。
自分のDjangoサイトにこの機能を取り付けている人とかも見ましたが、ま、そういうのはまた今度。
また、こういう検索エンジン的な使い方だけでなく、自動でChatBot同士が対話を繰り返したりとか、自前の文書を予め読み込ませて、そこから情報を引き出したりとか、そういう関数・パッケージもあったりしますが、そういうのも今後触っていきたいところ。
コメント
[…] さて、引き続きChatGPT関連で遊んでいきます。先日は、ChatGPTの情報のソースをGoogleサーチにすることで、最新のニュースにも対応できるようにしました。 […]