娘が「これあげる」と言って渡してきた代物。
うーん。
これは、クリスマスに向けた娘の活動がもう始まったと見るべきか。
「スイッチほしいの?」
と訊くと、
「べつに~」
とは言うのですが・・・。
任天堂スイッチ。
さて、サンタさんは定価(¥29,980)で調達できるのでしょうか?
娘はそれなりに折り紙を使って工作を仕掛けてきましたが、自分自身を振り返ると、もっと直接的でした。
欲しかったおもちゃのチラシを切り抜いて紙に貼り付けてそれを親に渡す、という。
小学校の3,4年のころだったか、初代のファミコンを調達したときもそんな感じ。
まあ、その頃にはサンタさんからのプレゼントでは無かったでしたが。
新聞に大宮の中央デパートのチラシが入っていて、クリスマス前の週末の日付で、先着20名に¥11,880で販売する、とありました。
それを切り抜いて見せました。
その前週に、母親と秋葉原まで出かけたものの入手できずに引き上げてきていたという事情もありましたので、3,000円引きは大きい!ということで当日並んだんですよね。
父親と開店前から。
少しナメていて9時くらいに行ったらもう既に結構な行列で、明らかに前に3~40人は並んでいる状況・・・。
やべぇ。出遅れた・・・。
まあ、↓これよりはマシでしたけど。
まあ、この時点で半ばは諦めていましたが、妹のクリスマス用のおもちゃ(おりひめという編み物ができるヤツ)を調達しないといけないので、とりあえず開店するまではいないといけない、というのでそのまま父親と並んでました。
ひたすら寒かった記憶が。
そうしたら、どんどん行列は長くなり、店側も慌てたのか、開店前に一度20人で区切ったものの、しばらくして台数を増やしたのか30人くらいまでを開店時にファミコン枠として入店させました。
それでも自分らのところまでは枠は来ませんでしたけどね。
でも思ったわけです。
「限定とか言ってるけど、在庫はあるんだな?」
父親も同じことを思ったのでしょう。
開店後、普通に入店し妹の分のおもちゃを購入しギフトで包んでもらってるとき、包装しているその店員に最後の賭けを仕掛けました。
「いやー、朝からファミコンで並んでたんだけどね。三人前で打ち切られちゃってー。」
(いや、三人じゃなかったと思うぞ。)
と少年は思ったのですが、もちろんそれは言わない。
一つ商品を買ってもらっている手前、店員も無碍には出来ない。
「あー、そうだったんですねぇ。」
そう言うと、手を止めて、偉そうな人のところに行って何やら相談。
お、これは脈ありか?
と思ったが、ちょっと歪んだ表情で戻ってきた店員さん。
「済みません。今日はもう出せないみたいで・・・。」
賭けは失敗。
撤収。
結局、そのあと私は妹のおりひめを抱えて父親と高島屋に移動し、定価でファミコンを買いました。
¥14,800。
何となく損をしたような気分になったのは言うまでもなく。
それでもその年の年末には、定価でも買えない人が続出した、というニュースを見て、まあ入手できてよかったな、と。
この前のPS5の予約騒動のときも、あの日のことを思い出したのでした。