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このところ、YouTubeで「出口汪の学びチャンネル」を見ています。
おすすめで上がってきて、懐かしいなぁ、とクリックしたのが最初です。
レコメンドされたのは、多分に受験シーズンが近かったからかもしれませんね。
再生数も増えていたのでしょう。
自分が受験生の頃、出口先生はラジオ講座の現代文を受け持っていました。
その頃に比べると、少し声が高くなったかな?
という印象。
歳を取ると、男の場合、声は高くなるんですね。
当時、代ゼミから出版していた参考書の著者欄には、確か「曽祖父は出口王仁三郎」と書かれていて、普通の受験生には一見何の訴求力も無さそうなのに、なんとなく重厚さはプラスされるという・・・。
そういう出自は、得なのか損なのか。
ご本人は、「大学で(キリスト教の)洗礼を強要されないのでその点では良かった」、と言っていますが、多分自覚できる範囲ではその程度でも、相対する人に対する無形の圧とかそういう面から来る恩恵はもっとあったんじゃないかと。
もちろん、出口先生の教え方に宗教じみたところがあったなんてことはまったくなく、私も、文章を論理的に読む、ということはこの人の本で学んだような気がします。
それでも、模試以外では、終ぞ代ゼミに行くことはなかったなぁ。
代ゼミのマスな感じがいやだったのかもね。
というか、大学に入ってからも、「代ゼミに通っていました」という人は見たことがなかったかな。
大抵が、現役なら鉄緑とかSEGとか、浪人なら駿台、という人が大多数だったような。
もちろん、首都圏の自宅通学の人の話ですが。
YouTubeでは出口先生は、代ゼミの授業を受けずとも合格できる進学校の出来の良い生徒を、授業料免除の特待生ということにして合格実績の嵩上げに使っていました、という話をしていましたが、そういうのは別に代ゼミに限らずやっていたので、それは理由じゃないだろうし。
駿台生と河合塾生のディスり合いみたいなのは、よく見聞きしましたが、代ゼミってそういうのとも無縁というか、やっぱり独特な感じはありましたね。
たしかに、400人くらい入る教室で授業を聞く、というのは、いわゆる受験勉強とは違う何かなのかもしれません。
落語を聞いているような。
YouTubeでは他にも、代ゼミから東進に移籍した背景の話だったり、さらに東進を辞めて今YouTubeチャンネルを立ち上げた戦略だったり。
子供の数が減り続けるというのは圧倒的な現実で、なおかつ少なくとも20年程前には受験生となりうる最大数(=出生数)はわかりきっているので、対策なんていくらでも打てそうですが、そこまで見通して実際に動ける人というのも少数なんだな、と。
代ゼミ自体は、数年前に大幅に講師を切って、今では半ばは不動産業に近いような業態になっていますが、学校法人の冠がついている中でどの程度までできるのかな、という感じはあります。
大学全入時代になると、浪人生を都市に集めて有名講師に講義をさせるという代ゼミのビジネスモデルは崩壊するので、現役の高校生が通える地元の私塾と提携して衛星で講義を放送させる東進のスタイルが主流になる、ということで代ゼミから東進へ。
さらにネット時代になり、高価な放送設備を持たずとも簡単に授業を配信できるようになったので、YouTubeチャンネルを。
こういった一つ一つの動きには納得感があるのですが、どうもこのYouTubeチャンネルに関しては、きっかけはともかく主たる視聴者は、受験生というより私のような、昔を知っているロスジェネ世代だったりしません?
まあ、ご自分の伝えたいことが受験の枠をはみ出してきた、とも言っているので、当たらずとも遠からずと言うか、やっぱり大学受験のマーケットは小さくなっているという証左ですね。