SBI 新生銀行

SBI 新生銀行 日記

Warning: Invalid argument supplied for foreach() in /home/xs642990/dark-pla.net/public_html/wp-content/plugins/bravo-neo/bravo-neo.php(12) : eval()'d code on line 647

昨日、突如としてツイッター界隈が騒々しくなった、SBIから新生銀行へのTOBの話。
なぜか、我が子まで反応しだしたので一通り株式会社の仕組みなどを説明してみました。
初めてですね。この手の話をしたのは。
こうして資本主義について理解が深まっていけば良いですなぁ、なんて思っていたら、

「うちの会社も乗っ取られるの?」

とあらぬ方向に話が飛んでしまいました。

「うちは、上場企業じゃないし、株主は100%ワシじゃ。」

と言ったら、どこまで理解が進んだのかは不明ですが、なんとなく安心した模様。
世の中の仕組みを知るまでには、まだまだ先は長そうです。

次代のことを考えるというのは難しいものです。
それなりに財を作った初代ならではのハングリーさを、子どもらに伝えるのは難しいのだとは思います。
というより、こちらもそれを伝えようとは思っていないですが。
かといって、人生の早いうちから、「この財産のすべてがいずれお前たちのものになるのだ」なんてことを言えば、何もしなくなるでしょう。
以前にツイッターで、「相続税の節税には成功したが、子どもの社会人としての育成には失敗した」なんてつぶやきを見ました。
子どもを、暦年贈与と自分の会社からの役員報酬で、別に働かなくても生活できるレベルのお金が入ってくる状態にしてやったら、新卒で入った会社もすぐに辞めてしまい、今じゃ妻子ともども自分の資産に寄生しているだけになってしまった、と。
私は、「あー、別に働かなくても奥さんはもらえるんだなー」なんて、そっちに反応してしまいましたが。

それはさておき、新生といえば旧長銀です、
私は、若い頃にルームシェアをしていたのですが、同居人のうちの一人の父親が、もともと長銀の結構役職の上の人でした。
彼の話によると、父上は地検の取り調べを受けたこともあるとかで、一時は自宅の周りには絶えずマスコミがいた、とも言っていました。
何度かお会いしたことのある父上は、そのときには既に銀行マンだった往時の面影は薄く、実際、危険物管理などの資格を取り、当時は警備員や工場の管理人などの仕事についていたそうです。
金融業界で職を探せば、いくらでも口はあったように思えますが、そういう人生を良しとしなかったのでしょう。
なんとなくわかります。
ただ、そういう親を見てきたせいなのかどうか、彼はなんとなく世を斜に見る癖がついたようなところがありました。
中高は御三家だったものの、大学はというと、浪人を経て明らかに格が下がる公立大に入り、なおかつ途中でそこを辞めており、なんというか、あの銀行の暗転と歩調を合わせるような生き方となっていたのですね。
私と同居していた時代も、テレビで新生銀行のCMを見れば、「こいつらみんな嘘つき」「最低の銀行」と毒づくなど、なかなかにロスジェネなのでした。
まあ、リップルウッドの買い叩き方だとか、その後の経営だとか、褒められたものではないとは思いますが、お前がそこにこだわり続けても、というのは傍から見ていて感じたものです。
そんな、新生銀行を毛嫌いしていた彼も、しばらく経ったら「レイク」からお金を借りるようになっていて、お金貸してくれるなら親の仇でも構わないのだな、なんて微笑ましく思ったのでした(思ってない)。

そんな彼を見てわかったのですが、消費者金融へのハマり方というのも、最初はクレジットカードのキャッシングに始まり、それが尽きると消費者金融で、それも堅いところからだんだんとヤバい系へ、と、段階を踏むものなのですね。
最初から闇金というパターンは無いわけで、金利の低いところが貸してくれなくなって、徐々に金利の高いところへ移っていくというのは道理です。
そして、ヤバい系になるにつれ、督促の電話の口調も激しくなるんですよね。
我々が暮らしていた部屋の共通の固定電話の番号で借金の契約を結んでくるものだから、督促の電話もそこにかかってくるわけです。
何度かその電話をとったことがあるのですが、明らかに私を彼と勘違いして、いきなり罵倒してくる輩もいらっしゃいました。
当時でも、もう自宅に取り立て人がやってくるということはなかったですが、電話で罵るというのは極めて普通でしたね。
今どうなのか知りませんが。
しまいには、電話機から電話線を抜いておいたので、部屋にあったFAX複合機は電話機としての機能もFAXとしての機能も失っていましたが、それくらい督促の電話というのはうるさい。
多重債務者に対しては、各社ともまず自分たちへの仕払いを優先してほしいわけで、うるさく言えば言うほど、その可能性が上がるだろう、という見込みのもとでの行動でしょう。
でも、無いものは無いし、返せないものは返せないんですけどね。
というか、電話で何を言われたところで行動が変わるわけでもなく。

結局、そのルームシェアは、家賃の分担分を彼が払えなくなったこと、また、他人の財布に手を出すくらいまで彼が追い込まれたあたりで解消となりました。
毎月の収支というのは至極単純で、(収入)-(支出)がマイナスなら、どこかからかお金を引っ張ってこなくてはいけないし、支出が一定でも収入が突然増えるなんてことが無い以上、その借金の元本を返済するなんて夢のまた夢なのですね。

その後、彼はそれらの借金を、一旦親に立て替えてもらうという情けない解決をしましたが、今では結婚もして普通に生活できています。
借金に借金を重ねざるを得なくなるほどの消費行動というのは、あれはあれである種の心の病だったんだろうな、と。
穏やかそうな表情の結婚式での彼の写真をフェイスブックで見かけたとき、そう感じたのでした。

あの頃の督促電話、うざかったよねー。
でも今なら、債務整理という手もあるよ!と、唐突な広告で本稿を終えます。


【司法書士法人杉山事務所】

債務整理本

楽天ウェブサービスセンター
タイトルとURLをコピーしました