いまいち盛り上がらない五輪野球、それでも見てしまいました日本対アメリカ戦。
個人的には十分に楽しませてもらったのですが、この盛り上がらない感じというのはどういうあたりから来ているんでしょうかね。
やっぱりメジャーリーガーが出ないからというのがあるのでしょうか。
こうなると、元々アマチュア競技の選手が頑張ってる姿に感動するのと同等には見られないというところに、出ている選手もプロだけどトップオブトップスでは無いという要素が合わさってしまいますからね。
強大なプロ組織が存在するメジャー競技ならではの現象です。
とはいえ、だからといって五輪のゲームが面白くないわけではなく、というかそんなこと言ったら、普段もNPBなんか見てないわけですが。
むしろアメリカと言っても、我々には見知った顔がちらほら出てくるところに面白さを感じたり。
というわけで、ディクソンお久しぶり。
相変わらず与えられたポジションで淡々と投げとるのー、といった具合。
吉田正尚と対峙したときは、吉田のほうが緊張しているような感じでしたね。
試合自体は、随所に稲葉監督の勝負に対する甘さが見られましたが、それでも最後は勝ってしまうのは、意外と稲葉って持っている人なのかもしれないな、なんて。
来季以降のファイターズにも期待を持てるかな、なんて。
そういう人は貴重ですよね。
ホークスの試合で工藤采配の妙に唸った、なんて話は聞いたことないですが、それでも工藤監督の下でシリーズを制し続けているのは事実で、やはり工藤は持っている人なのでしょう。
小久保なんて、則本引っ張り事件がなければ、もう少し今の立場も良かっただろうに、人生の岐路というのはどこに潜んでいるかわからないものです。
昨夜の稲葉采配で言えば、先発の田中を4回に逆転された時点で替えたところは、短期決戦ならではの動きとして納得できますが(それでも遅いという人はいると思われます)、ドミニカ戦で中継ぎで失敗した青柳に「自分としても反省している」と言っていたのに、再チャンスを与えるがごとく5回頭から起用したりとか。
そういうところの甘さ。
それ以外にも、2回の攻撃で無死1,2塁で菊池に最初はバントの指示を出していたのに、一回失敗したらそれを取りやめ、半端なバッティングで併殺に終わったりとか。
5回裏2死3塁でランナーが帰ってくれば同点という場面でも9番梅野に代打を送らないところとか。
これだけミスが続いたら普通なら負けると思うんですけどね。
でも、勝ってしまう。
でも単にこれは栗原・甲斐というホークスの常勝力なのかもしれないので、それを過信して持ってる人だからとファイターズの監督に据えたら、全く機能しなかった、なんてことはあるかもしれません・・・。
ちなみにツイッターを見る限り、昨夜荒れているのは阪神ファンが多かったですね。
青柳は先発なんだから中継ぎで使うなよ、という意見ですが、いや、千賀も大野も、何なら伊藤も結果出してるぞ?という・・・。
まあ、アンチ阪神ファンになるともっと過激で、青柳も梅野ももう使うなよ、という極論になります。
あと、一つ気になったのは、今のアメリカには青柳以上に変則的な投げ方をする投手はたくさんいるのであんなの変速のうちに入らない、という意見。
第1回のWBCのとき、渡辺俊介が球を投げたら観客が大笑いした、という逸話があったので、アメリカでもあの頃とはだいぶ様相が変わっているのかも知れません。