有原からメジャー挑戦に向けての手記が発表されましたね。
普段外部から見ている我々の予想から大きく外れる内容ではなかったものの、早稲田から指名されるときも第一志望がファイターズだったというのは初めて聞きました。
彼は、広島出身ですからね。
ドラフトではカープも指名してたし、本人もまあ、本心では広島に行きたがっていたのだろう、くらいな気でいたので、そもそもファイターズに行きたがっていた、というのは驚きでした。
まあ、そういう情報すら表には出てこないタイプの人だった、ということですが。
でも、北海道に来てなかったら有原キングダムは開かれなかったでしょう。
特に、吉井コーチとの出会いはやっぱり大きかったんだな、と。
で、手記では簡単にしか触れられてない、というか書けないことですが、昨シーズンの不本意な成績は、吉井コーチが居なくなったこともあるんだろうな、とも。
人間的に成長している云々というのは感覚的な話で、数字の形で残らなければ、それが誰の貢献によるものなのか、とかそういうところは評価しにくいわけですね。
なので、そういう面からアプローチすることも多い吉井氏は、常にフロントや他とぶつかりながらチームを転々している印象です。
そして、居なくなって分かる存在感、みたいな。
吉井コーチがいたころの有原評でも、具体的なところが無くて本人にだけ伝わればいいみたいなところもありましたからね。
「イライラして『あー! もう!』と吐き出すことがなくなった。成長している」
みたいな。
それから、手記を読むと改めて有原自身はメジャーへの意識はずっとあったことが分かるのですが、だったらもう少し食事面に気を使っても良かったんじゃないかなー、なんてことを考えました。
昔、チームOBがヒーローインタビューのインタビュアーを務める企画があって、有原が好投したある試合でのそれを岩本氏が担当していました。
その場での質問で岩本氏が、
「昨日の夜は何を食べたんですか?」
と尋ねたところ、
「担々麺です。」
と答えていた。
その答えを得て、岩本氏は「だから淡々と投げられたんですね。」と、トホホにまとめていましたが、それはともかく登板前日に担々麺というのはどうなんだろう、と。
担々麺ということは外食だし、その後、栄養面でのバランスを考えて他の店で他の栄養素を補う、とかいうこともないだろうし、先発投手の心構えとしてどうなんだろう、と思ったのを覚えています。
だってダルビッシュは、サエコの食事に不安を覚えてからは、寮生活に戻りましたからね。
そういう意味では、メジャーでは寮生活でなくてもチームが食事は全部用意してくれるとかで、まあ、そういう環境のほうが彼にとっては良いのかもしれないですね。
どういう起用になるのかもわからないので、やれるとかやれないとか、そういうことはちょっとわかりませんが。
いずれにせよ、いってらっしゃい、という気分です。