さて、昨日5日(木)の楽天との試合をもって、ファイターズの2023年は終わりました。
最終戦も黒星でしたが、借金22というのは、昨年と同じ数字のようですね。
引き分け数の違いから、昨年より勝率は2厘良いようですが…。
「優勝しか考えていない。」として始まったシーズンの終わり方としては、なんとも後味の悪いものとなりました。
今年もCSを楽しむことなくストーブリーグ入りですね。
色々ありましたが、まずはお疲れ様でした。
転機は6月24日のスクイズ失敗ですかね。
あそこからすべての歯車が悪い方向に転がっていったように見えます。
新庄監督もあれ以降めっきり大胆な策が影を潜めるようになり、チャンスの場面でもほぼ地蔵になっていることも。
スクイズどころか送りバントもあまり見なくなりましたからね。
当事者の石井一成も中堅選手とはいえ、優勝を経験している選手ではありませんので、なかなか気持ちの処し方が難しかったのでしょうか。
個人としても吹っ切れることができずに、結局ファーム送りになったりしたのはチームの空気感としてもよろしくなかったかもしれません。
優勝を経験しているはずの中島も宮西も、しばらく下でしたしね。
勝った経験のある選手がどれだけ重石として効いているかは、長いシーズンを戦う上で結構大事な要素なのでしょう。
CS争いの終盤に差し掛かると、未だに角中の存在感が増してくる千葉ロッテとの差はそのあたりでしょうか。
そういう選手をポスティング・FAだけでなくノンテンダーで切ってきた結果としてファイターズの今があるわけです。
とはいえ、そんな素人でも考えることをフロントがわかっていない訳はなく、それでもなおこういう運用を続けているというのは、勝つための組織を作るのは、球団にとって至上命題ではないということなのでしょう。
これまでは、札幌ドームにお金を吸い取られるのだから仕方ないよね、という見方も出来ましたが、自前の球場を持った今、そういうエクスキューズもないですからね。
また、放出先で地味に岡が大事に扱われているのを複雑な心境で見つめていたりします。
来季にあまり展望が持てないという意味では、なかなかこれまでに類を見ないシーズンの終わり方です。
気分的には東京ドーム時代の終わりの頃に近いですかね。
先発陣はシーズン途中に連れてきたグロス以外見るべきところがない、みたいな。
とはいえ2年連続の最下位なので別にこれが3年連続になっても特に絶望が深まるわけではありません。
ひとまずはドラフトでどう動いてくるか、待ちましょう。
なお、台湾勢の加入については王柏融同様に、エスコンへのインバウンド顧客を当てにした獲得という以上の期待は現状では持っておかないことにします。