先日『Notionで実現する新クリエイティブ仕事術』を取り上げましたが、時間をかけながらEvernoteからNotionへの移植を進めています。
新たに情報をクリップする、加工する、出力する、といった作業の土台が、少しずつNotionになってきたかな、という感じです。
自由度が高い、というのはありがたい反面、自分なりの型に落とし込むまでに試行錯誤が出てくるというか、思い悩みも出てきたりして、時間はかかりますね。
贅沢な悩みです。
まあ、あーでもないこーでもないとガチャガチャいじっているのも楽しいのですが、やり過ぎるとそれだけで終わってしまうこともあるので、そこは注意しないといけませんが。
生産性を高めるための活動に勤しんで実生産が落ちるという笑えない事態にもなりかねません。
ともあれ、ある程度新規のフローが固まってきたので、今度は既存データの移植に入ろうかというところ。
色々探ってみたところ、結構皆さん苦労されている感じです。
一応Notionの公式でもEvernoteからの移植する手段は用意してくれていますが、「つかえねー」という一言なんですよね。
まあ、一回やってみることには反対はしません。
なにせ、初めてのインポートには5$のクレジットがつくので。
自分もNotionを導入した当初に喜び勇んでNotionとEvernoteを連携しインポートを試みました。
でも、途中で止まってしまっていました。
なんでも、各種情報を総合すると、公式の連携でインポートをした場合には、5MB以上のデータがあるノートがあるとそこでインポート作業が止まるだけでなく、そこで終了してあとは知らね、的な状態になってしまうとか。
自分の場合も、いくつかのノートブックのインポートには成功していましたが、不自然な箇所で止まっていました。
私は一時期、自炊した書物も片っ端からEvernoteに流し込んでいたことがあったので、5MBなんていう縛りはすぐに超過してしまうわけですが、そういう人間にはこの公式連携は全く使えない。
自炊本をアップロードしているような人はそうはいないとしても、5MBというのは、真面目にWebクリップをしていたらすぐに超えてくるもの。
各種サイトの助言によっては、逐一ノートをチェックして、重いものは除いて移植したとかいう人もいましたが、過去データにそこまでする気にはなれないですね。
情報を振り返るとか掘り起こすとか、そういう意味でその活動に意味はないわけじゃないでしょうが、コレジャナイ感が…。
実際のところ、Chat GPTに訊いてみても、公式の連携インポートを使え、という回答にならないのでした…。
とりあえず初見でのChat GPT先生のご意見はと言うと、まずEvernoteの各ノートを「.enex」形式でエクスポートをした後、公式の「Import2Note」というツールでcsv形式に変換してからNotionに流し込め、というもの。
カバー画像にスクショしておきましたが。
csvに変換されている時点で画像データ飛んでるやん、というイマイチ感はありますが、それでも完全公式の連携によるインポートは推奨されていないのですね。
で、なんとなく「.enex」形式でのエクスポートというのが鍵になりそうだな、というわけで、そこまでトライしてみることに。
そこでEvernoteから当該型式でのエクスポートをしてみることにしました。
そこで難点発生。
一度にエクスポートできるのはノート50個までという制約があるのです。
これまた面倒。
でもこういうのは先人が解決してくれているものです。
アカウントのIDとパスワードを投げたらひたすら「.enex」ファイルを作ってくれるツールがありました。
「evernote-backup」というもの。
python使いの方なら、pipでインストールできてコマンドで完結するので楽です。
$ pip install --user evernote-backup
まあ、完全放置とはいえ時間はかかるのですが。
自分は一晩寝かせておいたら出来上がっていた、という感じです。
データベースをきれいにしてから…
$ evernote-backup init-db
Evernoteのデータを落としてくる。
$ evernote-backup sync
実はこのツールを作った方は、この先のNotionが「.enex」ファイルを吸い上げるツールも用意してくれていますが、それはまた次回にトライ。
とりあえず今回は「.enex」形式でデータが揃いましたよ、というところまで。