毎年この時期になると、佑ちゃんの去就が話題になりますね。
トレードはまだ良い方で、引退・戦力外・クビ。
こんな感じの見出しをよく見るわけですが、昨日の報知は一味違いました。
「斎藤佑樹右肘手術を検討」
正直斜め上の展開で、そのあたりも含めて佑ちゃんでした。
もう速球派じゃないし、年齢は別に気にしなくていいとは思いますが。
村田兆治さんだって肘の手術は三十代半ば。
そういえば兆さんが200勝を挙げたとき、おじいちゃんなのに頑張ってるなぁ、みたいなノリだったのに、今の自分はあのときの兆さんより遥かに上の年齢になっちゃったんだなぁ。
ていうか、数年前の名球会の試合でも140キロの球投げてたよね。
ほんとのおじいちゃんだったけど。
サンデー兆治とか言って、当時は中6日を珍しいもの扱いしてたけど、結果的にそれが奏効して引退してもプロ並みに投げられる体になったってことですかね。
話がずれた。
佑ちゃんに関しては、後は気力の問題でしょう。
反面、浦野は気持ちが続かなかったんだろうな、と。
ずっと日陰で生きてきたから、今年一年上で働けなかったくらいで、過剰に周りの目を気にして「貢献できない」という理由で引退してしまいました。
いや、まあ引退してなかったら解雇されてたかもしれないけどさ。
そのあたりは佑ちゃんは、日なたの人生でそういう心配はしていないんでしょう。
俺様中心の世界だし、そういうことは考えたことすら無い。
10年契約がどうこう、とか言う話は知りませんけど。
でも、佑ちゃんも、手術したらその期間は安泰だろうけど、戻ってきたシーズンで解雇、はありうるよね。
中村勝みたいに。
あと、ここ数年のパフォーマンスの悪化は、怪我とかいうより、良き理解者であった吉井コーチがそばにいなくなったこともあるのかな、と。
吉井コーチは佑ちゃんに関しては贔屓の引き倒しみたいなところはあったけど、「東尾さんみたいなピッチングをしなさい」と言ったのは至言。
たしかにね。うなるような剛速球があるわけじゃないけど、打者には内角高めのえぐる球が来ることを常に意識させることで、ペースを握りながらの攻めの投球。
そういうところを目指しなさい、と。
なので、その過程で生じる課題だとか失敗については評価が甘め。
その最たるものは、2017年6月に3回0/3でノックアウトを食らったときの試合後のコメントで、
「打たれたのは緩い球が多かった。練習してきた球(ツーシーム)以外を打たれたので、本人も後悔しているだろう。決めるのは監督だけど、コーチとしてはもう一度チャンスを与えてほしい。」
字義通りに捉えると「球種一つしか練習しないんか」というツッコミ待ちになるし、何というか一軍で投げる投手へのコメントじゃない気もしてくるが、まあ総じてこんな感じのやけに長い目線でのやり取りになる。
佑ちゃんが、そういう助言に真面目に向き合っていたかどうかはわからないし、目線の長すぎるコーチングがさすがにフロントとマッチしなかったのか、またまた吉井コーチは辞めてよそに行ってしまいました。
そんなこんなで今、佑ちゃん32歳なわけです。
でも、まだ32歳とも言えるしね。
本格的にローテで体を消耗したシーズンも無いわけだし、まだまだやれることはあるんじゃないかな。
なんてことを考えました。
でも、背番号1はダサいから辞めたほうが良いと思う。